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【孫正義氏の2.5倍!?】『254億円』を寄付した宝塚市の夫婦 過去には「福祉・ボランティア」の支援財団も設立

MBSニュース / 2025年2月4日 18時55分

【孫正義氏の2.5倍!?】『254億円』を寄付した宝塚市の夫婦 過去には「福祉・ボランティア」の支援財団も設立

 1984年に開院した宝塚市立病院。31の診療科等、およそ400の病床を備え、地域の医療の拠点を担ってきました。しかし、築40年を超えた建物や設備は老朽化が進み、市は2031年度の開院を目指し、建て替えることを決定。

 建て替えには約400億円かかると見込まれ、その財源の確保が課題となっていました。そんな中、飛び込んできたのが約254億円の寄付。

 宝塚市によりますと、寄付をしたのは市内に住む元会社役員岡本晃一さんと明美さん夫婦。寄付をした岡本さん夫婦は「病院の建て替え費用が莫大で、市の財政に大きな負担になると聞いた。宝塚市、宝塚市民のためになるのであればとの思いで寄付をすることとなりました」とコメントしています。


◆254億円の寄付 その目的は?

 老朽化した病院の建て替えに250億円、新しい病院に導入予定の内視鏡手術支援ロボット『ダ・ヴィンチ』の購入資金に約3億円とそのランニングコストとして1億円。合わせて254億円だということです。


◆岡本さん夫婦はいったいどんな人?

 宝塚市在住の元会社役員岡本光一さん(77)、明美さん(75)ご夫婦は、「宝塚市民のためになるのであれば」との思いで主婦で話し合って寄付をしたということです。宝塚市の担当者によりますと、2人は謙遜していて取材は遠慮しているとのこと。
 
 阪神・淡路大震災でボランティアをしたことがきっかけで福祉の大切さに気づき、2002年に福祉やボランティアの支援施設整備のために私財を投げ数十億円を使って財団を設立しました。そこから20年以上にわたって運営。今後は財団を解散し、運営を宝塚市などに移管させるそうで、市と今後について相談していました。その流れの中で、病院の建て替えに莫大な費用が必要で財政を圧迫しているという話を知ったといいます。

 そして254億円を寄付するに至ったということです。


◆これまでも市民のために億単位の寄付

 2023年7月、ある企業が太陽光発電の計画を立てたところ、住民から大きな反対運動が起きました。自然を守りたいということで、岡本さんが市内の山林を購入し、整備・維持費として2億円とともに宝塚市に寄付をしたということです。

 他にも2023年11月、福祉施設の維持・補修のため4億円を寄付したということです。


◆国内の他の事例は?

 ソフトバンクグループ孫正義社長は東日本大震災の義援金として100億円。ファーストリテイリング柳井正会長は新型コロナ研究費などに100億円、ZOZO創業者の前澤友作氏は台風の被災地に20億円、大谷翔平選手は能登半島地震の支援で1.4億円の寄付(ドジャースと共同で)をしています。

 寄付行為そのものが素晴らしく、金額の大小ではないですが、それでも過去を見てみると、254億円という数字がいかに異例かということがわかります。

 宝塚市は今回の寄付について「元々病院建て替え費用の捻出に苦慮していたので大変感謝しています」としています。病院は2031年度の開院を目指しているということです。

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