「選挙終わらせにきたんや」岸田前総理襲撃事件 爆発物投げた男 取り押さえた警察官に発言「『選挙権』『引き下げろ』」と唱える様子も
MBSニュース / 2025年2月4日 18時55分
選挙応援にきた岸田前総理に向かって、爆発物を投げたとされる男の裁判。事件当時、男が警察官に対し、「選挙終わらせに来たんや」と話していたことが分かりました。
起訴状によりますと、兵庫県川西市の無職・木村隆二被告(25)は、2023年4月、衆議院和歌山1区補欠選挙をめぐり、和歌山市内の漁港で開かれた街頭演説会を訪れた岸田文雄前総理に向かって、手製の爆発物を投げ、聴衆と警察官の計2人に軽いけがをさせた殺人未遂などの罪に問われています。
4日、木村被告の裁判員裁判が始まり、木村被告は起訴内容について、「殺意はありません。けがをさせたりする目的ではないです」と一部を否認。また、選挙の自由を妨害したとする起訴内容に対しても、「まず、選挙の街頭演説をやっていることを知りませんでした」と話しました。
弁護側も「選挙制度に不満を持った被告が、世間の注目を集める目的で行った」と主張しました。
検察側は冒頭陳述で、「人が死んでも構わないと考え、爆発物を使用して犯行に及んだ」「現職総理大臣を狙い、周囲の人を無差別に巻き込んだテロ行為で、民主主義の根幹を揺るがす犯行」と主張。
▼取り押さえた警察官に「木村や。選挙終わらせにきたんや」
そして、証拠の説明の中で、事件当時に木村被告を取り押さえた警察官の供述調書を紹介しました。
その内容によりますと、木村被告は警察官から「名前は何ていうんや」と尋ねられ、「木村や。選挙終わらせにきたんや」と答えたということです。
同じ発言は別の警察官の供述調書からも出ているほか、さらに別の警察官は「『選挙権』『引き下げろ』と同じことを早口で呪文のように唱えていた」と供述しているということです。
木村被告は、2022年に、選挙に立候補できる年齢に制限があることなどによって、自分が選挙に立候補できず精神的苦痛を被ったとして国に賠償を求める裁判を起こして、2023年に訴えを退けられています。
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