岸田前総理への手製の爆発物は「殺傷能力あり」銃の弾丸の威力を上回る実験結果 襲撃事件の裁判

　前総理への襲撃事件の裁判。投げられた爆発物は銃の弾丸よりも威力があるとする実験結果が出たということです。

　起訴状によりますと木村隆二被告（２５）はおととし４月、和歌山市に選挙の応援に訪れていた岸田前総理らに向かって手製の爆発物を投げたなどの罪に問われています。

　２月５日の裁判では、警察庁科学警察研究所の爆発研究室の室長が検察側の証人として出廷。被告が製造した黒色火薬や爆発物と同等の筒やキャップを使って爆発実験をしたところ、厚さ９ｍｍのベニヤ板を貫通したといい、これは銃の弾丸の威力を上回り「殺傷能力がある」と話しました。

　木村被告側は岸田前総理らへの「殺意はありません」と起訴内容の一部を否認しています。