「娘の努力、人権を認めてもらった」事故死した児童めぐり“逸失利益は健常者と同じ”画期的判決が確定

　障がいがあっても将来の収入は『健常者と同じ』。事故で死亡した児童をめぐる画期的判決が確定です。

　（安優香さんの父　井出努さん）「やっと報われたなと思っています」

　２０１８年２月、大阪市生野区の歩道に重機が突っ込み、聴覚支援学校から下校中だった井出安優香さん（当時１１）が死亡しました。遺族は運転手側に賠償を求めて提訴。最大の争点は逸失利益＝安優香さんが将来得られた収入額でした。

　１審は、逸失利益を全労働者平均の８５％と判断しましたが、遺族は不服として控訴。１月に行われた２審は「ささやかな合理的配慮のもとで安優香さんが健聴者と同じ条件で働けたと予測できる」として逸失利益を１００％認め、賠償額を４３００万円あまりとしました。その後、上告はなく、判決が確定しました。

　（安優香さんの父　井出努さん）「安優香の努力、人権をきちんと認めてもらったよと」