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「木材って腐っちゃうじゃないですか」被害総額は2.8億円か「点検商法」巡る事件…男のノートに残された不安煽る文言の数々「10年持つ工事をしても点検ないと2、3年で壊れる」

MBSニュース / 2025年2月11日 12時35分

「木材って腐っちゃうじゃないですか」被害総額は2.8億円か「点検商法」巡る事件…男のノートに残された不安煽る文言の数々「10年持つ工事をしても点検ないと2、3年で壊れる」

 B5サイズのノートにびっしりと書かれた文言の数々。中には不安を煽るような文言の数々‥。

 「非常に危険な状態ですよ」「あの隙間から水が入っていくと木材って腐っちゃうじゃないですか?」

 このノートは、屋根などの点検を装って工事を持ちかける、いわゆる「点検商法」を行っていた容疑者の関係先から押収されたものだ。

▼「早急に工事しないと雨漏り‥」クーリングオフ説明しなかった疑いで男逮捕

 住所不定のアルバイト・後瀬俊太容疑者(34)。去年9月、京都府長岡京市の女性の家を訪れ、「早急に屋根を工事しないと雨漏りします」などと言って契約を進めた際、期間内であれば契約解除できる「クーリングオフ」を故意に説明しなかった特定商取引法違反の疑いで、2月7日に逮捕された。
 
 警察は後瀬容疑者の認否を明らかにしていない。警察が押収したノートには、「インターホン」「注意喚起」などと書かれた見出しで、住民と話す際のシミュレーションを行っていたともとれる、不安をあおる様々な文言が残されていた。

▼「点検ないと2、3年で壊れたりする」ノートに不安あおる文言

 また、別のノートには、「能登半島地震で倒壊した家のほとんどが屋根のバランスが悪くて倒壊した」「10年持つ工事をしても点検がないと2、3年で壊れたりする」などといった文言が、何ページにもわたって記されていた。

しかし、いずれのノートにもクーリングオフについての内容は全く書かれていなかった。

後瀬容疑者が働いていた、大阪市中央区のリフォーム会社「新日立建託」の社長・西村元貴被告ら3人はすでに同容疑で逮捕・起訴されていて、西村被告は初公判で認否を留保している。
 
 訪問型のいわゆる「点検商法」は、京都府内で去年9月~11月までで約300件の通報や相談が寄せられ、「屋根の修理で点検商法を受けている」などといったものもあったという。

 去年12月時点で、西村被告の会社による被害者は200人以上、中には約800万円の契約をした人もいたということで、少なくとも2億8000万円を売り上げていたとみられている。

 警察は捜査を続けるとともに、注意喚起を行っている。

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