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経済的理由で「紙おむつが買えない」は5割、「粉ミルクが買えない」は4割 見えにくい乳幼児の困窮 セーブ・ザ・チルドレン調査

MBSニュース / 2025年2月12日 14時5分

経済的理由で「紙おむつが買えない」は5割、「粉ミルクが買えない」は4割 見えにくい乳幼児の困窮 セーブ・ザ・チルドレン調査

 2月12日、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが都内で記者会見を開き、「経済的に困難な状況にある世帯の乳幼児の生活状況調査」について報告しました。

 子どもの貧困の中でも乳幼児期の貧困調査は少なく、国内最大規模の調査だということです。

 この調査はセーブ・ザ・チルドレンの支援事業を利用している3歳以下の子どもを育てる世帯を対象に行われ、480世帯から回答を得ました(2004年 年6月~8月)。

 そのうち97.3%が母親からの回答で、全体の71.9%がひとり親世帯でした。

 回答者のうち、経済的な理由により紙おむつが買えなかった経験が「ある」は49.2%、その対応として「おむつを替える回数を少なくした」という回答が74.6%にも上っています。

 「少しだけうんちをした場合は替えずにそのまま履かせた」という回答も12.3%ありました。

 また、経済的な理由により粉ミルクを買えなかった経験が「ある」と回答したのは39.6%。その際の対応としては「粉ミルクを薄めて飲ませた」が41.1%と最も多く、次いで「粉ミルクをあげる量を減らした」が27.9%。「粉ミルクをあげる回数を減らした」が 26.8%と続きました。

 こうした乳幼児の成長に大きく影響する衛生面、栄養面での問題は深刻ですが、回答者のうち約7割が子育ての中で孤独を感じ、経済的に頼る人がいないと答え、困窮しながらも孤立する母子の姿が浮き彫りになりました。

 今回の調査に協力し会見にも参加した長崎大学の小西祐馬准教授は「報告書作成に関わる中で、非常に困窮する人たちがこれだけいるのだということに驚いた。乳幼児は自分の要求を話せない。もっと食べたいとか、もっと清潔になりたいとか、もっと遊びたいとか、その声に我々は耳を傾けるべきだろうということが、改めて今回の調査ではっきり判った」と話しました。

 今後、セーブ・ザ・チルドレンは調査結果とともに、提言として「経済的に困難を抱える世帯に紙おむつや必要に応じて粉ミルクなどの支援」「母子保健と児童福祉が連携し、相談しやすい対応の強化」などを子ども家庭庁や自治体に手渡したいとしています。

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