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一軒に5つの扉で家事楽&時短! 淡路島"現代風農家ハウス"【家の数だけある家族のカタチ 住人十色】

MBSニュース / 2024年1月11日 18時6分

兵庫県・淡路島に、5つの扉を設けることで“家事楽”と“時短”を同時に叶えた家がある。

 住人(アルジ)は夫妻と4人の子どもの6人家族。夫は祖父の代から続く人気の焼肉店を営みながら、畜産業と農業を手がけている。2年前、焼肉店と実家の近くに家族6人が暮らすための家を建てた。大きなガラスが印象的な平屋はスタイリッシュ。家の中も外観同様、まるで商業施設かホテルのような生活感のない空間が広がっている。実はこれ、家族全員のたっての希望だったという。

 焼肉店の切り盛りに牛の世話、米作りなどで365日休みがなく、旅行にも行くことができない一家。そこで、家を建てることになったとき、 “ホテルライク”な住まいを目指すことに。完成した家は、玄関からリビング、水回りにいたるまで、どこも開口部を大きくとったスタイリッシュな空間が広がっている。普通なら、4人も子どもがいると生活感があふれそうなものだが、どのようにしてホテルのような家を維持し続けているのだろうか? 

 その秘密は「扉」にある。

 この家には、客用玄関をはじめ、家族用玄関、夫が仕事から戻る時用など、なんと合計5つもの扉があるのだ。これら扉のおかげで生活感を隠すだけでなく、仕事も家事も効率よくはかどり、日々忙しい6人家族の団らんの時間も増えたのだという。

 正面は、「客専用の玄関扉」にすることでスペースをきれいに保ち、いつ来客があっても大丈夫なようにしている。これが1つめの扉だ。

 L字型の広々としたキッチン。家族はここをコックピットと呼んでいるそうで、そこに立つと家全体が見渡せる。そんなキッチンに2番目の扉がある。この扉は、家から焼肉店への最短ルートにつながっていて、朝から晩まで家事と店の手伝いで何度も行き来する妻の時短のために設けた。

 一方、キッチン横のダイニングにも夫のために考えられたある工夫が。仕事途中の夫専用の屋外シートだが、これを設置したおかげで、これまで仕事中はできなかった家族のコミュニケーションの時間が取れるようになったという。

 水回りも、メインスペースと同じく、まるでホテルのような空間。浴室には入り口が2つある。1つは屋内からアクセスする通常の入り口で、もう1つは屋外に通ずる第3の扉につながっている。これはなんと、牛の世話を終えた夫が、屋内を通らずに、外から風呂へ直行できるように作られた扉なのだ。

 水回りの奥は、家族6人分の服をまとめて収納するウォークインクローゼットになっている。ここの奥側に、第4の扉がある。扉の外は、雨の日でも濡れずに車の乗り降りが可能な屋根付きのスペース。家族は、1つ目の玄関扉ではなく、この扉から出入りする。クローゼットをこの4番目の扉の近くにしたことで、家に帰ってきたあと、服や荷物をメインスペースに持ち込まないようになり、生活感も持ち込まないことにつながっている。

 5つ目の扉は、リビングに設けた舞台の上にある。舞台からはなんと庭が一望できる。扉もガラス張りになっており、全面ガラス張りの窓と扉の向こうには天然芝の庭が広がる。そう、これは「庭を楽しむための扉」なのだ。家族を癒す青々とした庭だが、ひとつ大変なのが水やり。天然芝を希望した夫が、毎日1時間半ほどかけて自ら水を撒いている。

 仕事柄、なかなか遠方に行けないことから生まれた、ホテルのようなスタイリッシュな住まい。妻は子ども達について「何でも自分で整えることを各自でやってくれるようになった。それは将来一人暮らしをするにあたっても必要なことかなと思う」と、良い影響を明かす。

 “5つの扉”は、“家事楽”と“時短”で家の中を自然ときれいな状態に保つだけでなく、家族団らんの時間を増やし、子どもたちの自立も促す未来への“扉”でもあった。(MBS「住人十色」2024年1月20日放送より TVerでも放送後1週間配信中)

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