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ガラス張りの中庭が3つある家!木々と空、ショーケースのような中庭は、夫の憧れが原点【家の数だけある家族のカタチ 住人十色】

MBSニュース / 2024年1月22日 17時14分

 外観は真っ黒。窓のない平屋だが、中に入るとガラス張りの大きな中庭が3つもあるという、開放的で明るい家がある。 住人(アルジ)は、2人の小さな子どもがいる夫妻。2020年、関西の温泉に近い街の閑静な住宅街に新居を建てた。外観は真っ黒な平屋で、焼き杉で覆われた外壁には窓が1つもない。しかし玄関を入ると……まるで屋外かと錯覚するような、開放的で明るい空間が広がっている。

 屋内に入り、何よりまず目を引くのが、平屋をくりぬくような形で設けられた、まるでショーケースのようなガラス張りの大きな中庭。しかも3か所もあり、生活のメインスペースの約3分の1を占めている。中庭には木々が植わり、室内からも空がのぞめる。

 大阪市内で暮らしていた住人(アルジ)夫妻は結婚後、家を建てることを決意。郊外の閑静な住宅街の一番北の奥で売れ残っていた400坪近い土地を、破格の安値で購入した。

 家を設計したのは、建築家である夫。大学院では中庭をテーマに修士論文を書くほど、中庭への強い憧れがあったという。そんな夫が理想としたのが、まるでショーケースのような、四角いクリアなガラスで囲まれた中庭。さらにそれを3つも設け、3か所に配置することで、庭や木々に囲まれているような雰囲気を作り出した。コスト面が一番の問題となったが、妻や妻の両親の協力によりなんとかクリアできたという。

 一番大きな中庭に面したキッチンは、妻の念願だった広々としたアイランド型。中庭を引き立たせるため、生活感の出がちな冷蔵庫や食器、換気扇はすべて収納に隠している。さらに業者にお願いして白いエアコンを黒に塗ってもらった上で隠し、より空間に溶け込むようにした。

 ダイニングキッチンの隣は8畳のリビング。ダイニングキッチンとは、段差でゆるやかに空間を仕切っている。

 中庭は出入りができるようになっていて、モチツツジやスナゴケなど約20種類の植物を育てている。植物を植えるため、中庭には3か所あわせて56トンもの土を入れたという。手入れは全て夫が担当。水やりに落ち葉拾い、雑草取り、窓掃除を毎日30分かけて行っている。

 問題は、冬の朝の寒さ。中庭を囲むガラスから夜のうちに熱が逃げていくためだが、断熱性の高いペアガラス等にすると窓に枠ができてしまうため、景観を優先して一枚のクリアなガラスを採用した。

 そんな3つの中庭が全て見える家の一番いい場所にあるのが、夫の仕事場。夫の独断で配置したというが、ただ1つ問題が。午前中に差し込む太陽の光が眩しすぎるため、仕事をするには、なんと、屋内とは思えない“日よけ”が必須だそうで…?

 夫の仕事場の奥は、ファッションデザイナーである妻のアトリエ。このスペースからは3つの庭を一直線で見ることができる。特に夜に見る庭がきれいで、妻もお気に入りだという。

 ショーケースのような中庭を手に入れた夫がこれから叶えたい夢が、そこにテントを張って家族でキャンプをすること。子どもはまだ小さいため中庭に出したことはないが、妻も「植物もあるし虫も鳥も来るので、自然に一緒に触れて成長してほしいなと思います」と語る。

 ショーケースのような中庭が3つもある開放的な明るい家。今後、まだまだ使い方が広がる可能性を秘めていそうだ。(MBS「住人十色」2024年2月3日放送より TVerでも放送後1週間配信中)

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