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【高校ラグビー】近畿4強目指す大阪桐蔭×東海大大阪仰星 京都工学院×京都成章 京都対決は予想通りの大激戦!近畿大会準々決勝リポート①

MBSニュース / 2024年2月20日 17時59分

2月18日、高校ラグビー近畿大会は2日目。花園ラグビー場(第2グラウンド)で、準々決勝4試合が行われました。第1試合は、昨大会覇者の大阪桐蔭と東海大大阪仰星が対戦。東海大大阪仰星は1回戦で報徳学園(兵庫)との激戦を制して勝ち上がっています。

「試合開始から集中力のあるいい入りができた」と名取凛之輔主将が話した大阪桐蔭が先にペースをつかみます。鍛え上げた持ち前のフィジカルを武器に、FWでプレッシャーをかけると、前半14分、ゴール前5mのラックから右に展開してWTB水島功太郎選手がトライ、19分にも1トライを加えて、前半で10対0とリードを奪います。

 東海大大阪仰星も後半に反撃。4分、グラウンドを広く使う仰星らしい攻撃を見せて相手陣内深くに攻めこむと、NO8駒井良選手がラックから素早くボールを持ち出してそのままトライ。ゴールも決めて10対7に迫ります。

 しかし、大阪桐蔭は名取主将が「選手同士でしっかりとコミュニケーションをとることを意識していた。大事な場面で全員が同じ方向むいてフォーカスすることができた」と振り返ったように、直後のキックオフから素晴らしい集中力で得点まで結びつけます。

大阪桐蔭“徹底的にディフェンスを磨き上げてきた”

 LO廣岡凜太郎選手がジャッカルを決めて攻撃につなげると、ラインアウトからのモールを、FW陣が塊となって一気にインゴールへ押し込みます。仰星が故意にモールをくずしてトライを防ぎに行ったため、ペナルティトライとなって17対7、再び10点差にリードを広げました。

 大阪大会のブロック決勝で7点差の接戦を演じた両チーム。東海大大阪仰星は我慢強くボールをつなぎながら反撃を試みますが、この試合を前に、“徹底的にディフェンスを磨き上げてきた”という大阪桐蔭の圧を受け、有効な攻撃につなげることができません。後半11分、プレッシャーの中で東海大仰星は自陣30メートル付近から、キックパスで局面打開を試みますが、ボールに対する集中力でも大阪桐蔭が上回っていました。

 大阪桐蔭は、キックに的確に反応してマイボールにすると、FW陣の素早い集散から、SH川端隆馬選手がラックサイドをうまく走り抜けて中央にトライ。大阪大会でも決勝のトライを奪った川端選手の快走で24対7、勝負の流れを決定づけました。前日の疲れもあって、運動量の落ちた東海大大阪仰星に対して、大阪桐蔭は最後まで集中力を切らさず、さらに3トライを追加。ライバルに快勝して準決勝進出を決めました。
【大阪桐蔭 43対7 東海大大阪仰星】

京都のライバル同士 予想通りの大激戦

 第2試合は、1回戦で滋賀・光泉カトリックに逆転勝ちした京都工学院と和歌山工に圧勝した京都成章。京都のライバル同士による対決は、予想どおりの激戦になりました。

 立ち上がり、大島淳史監督が「気合が空回りして、すこし固くなってしまった」と語った京都工学院に対し、京都成章が統制のとれた動きで主導権を握ります。開始直後の1分、敵陣10mライン付近から左へ展開すると、うまくディフェンスラインの裏に抜け出したSO岡元聡志選手が40m以上を走り切って中央にトライ。4分にも、鮮やかなライン攻撃から敵陣深くに攻め込み、最後はフォローしたPR渡辺柊介選手がトライ、瞬く間に12点のリードを奪います。

 京都工学院の反撃は17分。決定力のあるBK陣への展開を警戒して、外側のディフェンスが厚くなる京都成章に対し、しぶとく密集サイドをついて攻め続けると、最後はSH村上颯斗選手からパスを受けたLO松見眞一郎選手がトライ。ゴールも決めて12対7と5点差に迫ります。このトライで、京都工学院が本来の動きを取り戻しました。

 前半26分には、去年の秋から名門校の司令塔を務める1年生のSO杉山祐太朗選手が、ラインアウトのこぼれ球を拾い上げると、タックルをかわしながら、30m走り切って中央にトライ、ゴールも決めて3点差。さらに前半終了間際には、ゴール前5mのラインアウトからモールをそのまま押し切ってトライ。なんと19対17と逆転して前半を終了します。

試合の流れを掴もうと、我慢比べの展開 先に抜け出したのは

 差がわずか2点の後半は、どちらに試合の流れが傾くのか我慢比べの展開。先に抜け出したのは追いかける京都成章でした。関崎大輔監督が「前半終了間際にFWの中心、長谷部安樹一選手が負傷(交代)してどうなるかと思ったが、SH奈良、SO岡元のハーフ団が、その後よくチームをまとめてくれた」というように、安定したゲームメイクで攻撃を継続。落ち着いて敵陣で試合を進めると、後半7分には、岡元選手が、22m付近からPGを決めて20対19と再逆転に成功します。

 さらに17分、ゴール前中央15m付近でペナルティを獲ると、周囲がPGを予測する中、素早い仕掛けからSH奈良夏選手が中央にトライ。ゴールも決めて27対19、機敏な判断力で京都工学院を突き放しました。京都工学院も終盤、26分にはPGを返して、5点差に迫りますが反撃そこまで。成章ディフェンスの厚い壁を崩すことができませんでした。
【京都成章 27対22 京都工学院】

 準決勝では、大阪桐蔭と京都成章が激突。敗れた2校、東海大大阪仰星と京都工学院が対戦して、勝った方が全国大会に出場できる選抜大会代表決定戦に挑みます。(MBSスポーツ解説 宮前徳弘)

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