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北海道の雪と自然を大満喫!天井高4mの巨大空間!街を見晴らす展望台のような家【家の数だけある家族のカタチ 住人十色】

MBSニュース / 2024年3月7日 12時13分

 舞台は、北海道。天井高4メートルの巨大空間を設けた、絶景と自然が満喫できる家がある。

 住人(アルジ)は、地元・北海道出身の夫妻。夫はグラフィックデザイナー、妻は焼き菓子店を営んでいる。夫妻の住まいがあるのは、都心から車で15分の山の麓にある住宅地。木々に囲まれた家の玄関ドアの向こうには、天井高4メートル、広さ27帖もある全面ガラス張りの巨大な空間が広がっている。

 ここは「風除室」という、家の中に冷気や雪が入らないよう玄関前に設置する雪国では必須のスペース。一般的には1~2帖ほど部屋なのだが、この家では風除室とガレージを一体化して、広々とした空間にしたのだ。車もゆったり2台停めることができる。

 それにしても天井高4メートルとはかなり高く感じるが、この高さにしたのには理由があるという。

 2014年に結婚した住人(アルジ)夫妻。念願の家を建てるにあたり、職場がある都心部までアクセスのいい立地でありながら、眺望と自然も楽しめる場所を希望した。出会ったのが、山の斜面にある土地。2階建てを想定していたが、理想とする風景を眺めるためには2階の床を、4メートル高くする必要があった。床を上げるためには2階を1階部分から切り離さねばならず、そうすると1階と2階の間に大きな空間が生まれる。

 が、その空間を生活スペースにしようとすると、外壁工事だけでも800万円かかってしまうことに……。そこで外壁は作らず、天井高4メートルの空間をまるごと雪国ならではの風除室にすることにしたのだ。風除室であれば室内のように利用することもできるだけでなく、建材は安価な簡易サッシと補強のための筋交いだけで済み、費用は約350万円で済む。外壁の半分以下の値段で眺望を手に入れることができたのだった。

 傾斜地に建つ家は3つのフロアから成る。玄関や風除室があるのは、道路と同じ高さの2つめのフロアの部分。メインフロアは3つめのフロアにあり、2つめのフロアの天井を4メートル上げたおかげで、この3つめのフロアにあるリビングの大開口からは、まるで展望台のように街が一望できる。雪景色が広がる冬はもちろん、春夏秋冬どの季節、一日のどの時間帯にもそれぞれの美しさがあるという。「本当にここに住めてよかったと思っています」と住人(アルジ)は満足げだ。

 この家の主役は、なんといっても景色。そこで、内装を落ち着いたグレー一色に抑えることで、窓から広がる雪景色の白を際立たせている。キッチンもステンレスで、グレーに統一。景色の邪魔をしないため、生活感が出がちな冷蔵庫を置く場所や食器棚のデザインも工夫し、スタイリッシュな空間を実現した。

 3つめのフロアから半階下ったフロアにあるのは、約6帖の細長い空間。ここは夫の趣味部屋で、漫画やCDがずらりと並んでいる。風除室の上部の一部を切り取った場所にあたるため、左右の窓からはそれぞれ外の景色と風除室に停めた車が同時に目に入る。夫は、普通では見ることができない「愛車の屋根」を眺められるところがお気に入りなのだとか。

 最下層のフロアへ降りる階段の途中にあるのは、街で焼き菓子店を営む妻がメニューデザインなどをするためのワークスペース。わずか2帖の踊り場を有効活用している。

 寝室があるのは1つめのフロア。大雪になると窓の上まで雪が積もるため、この部屋からは森に棲む動物のような目線で景色が楽しめるという。

 どの高さのフロアからも魅力的な眺望が広がる家。妻は「自然と街なかがちょうどいい距離感にある場所」と言い、夫は「季節の移り変わりをより楽しめる、そんな生活ができるし、北海道は四季がはっきりしてるので、改めて北海道っていいなと思うようになりました」と語る。

 街なかから絶妙な距離にあり、木々や小鳥、そして雪に囲まれた暮らし。巨大な風除室は、憧れだった眺望も、趣味を楽しむ時間も与えてくれた。家を持ち、改めて知るふるさと北海道の魅力。雪どけの頃にはまた新しい発見がありそうだ。(MBS「住人十色」2024年3月9日放送より TVerでも放送後1週間配信中)

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