【阪神】1軍復帰2試合目でHRの大山選手は「レフト方向にフライが上がったのが非常によい」鳥谷氏が指摘 5番の前川選手は「バッティング技術が一番伸びてきている選手」と評価
MBSニュース / 2024年6月25日 13時24分
交流戦が終了し、リーグ戦再開直後の横浜DeNAベイスターズ戦は1勝1敗(※3試合目は雨天中止)で終えた阪神タイガース。この2試合で活躍した大山悠輔選手や、投手のローテーション変更について、6月24日、鳥谷敬氏が解説しました。
「2軍に行って改善されて帰ってきたんだなと思う」
―――リーグ戦が再開された6月21日、2軍で調整を続けていた大山悠輔選手が1軍復帰して即スタメン・4番に入り、2安打。22日の試合では、50日ぶりとなるホームラン、そしてタイムリーヒットを放ちました。鳥谷さんは大山選手の活躍をどのように見ていますか?
「レフト方向にフライが上がるようになったっていうのが非常によい。それまではレフト方向がゴロになってしまったんですね、右方向にはフライになるんですけど。22日のホームランはレフト方向に大きいフライの打球がいきました。あと、ヒットも詰まったりとか完璧にとらえてないものがヒットゾーンに飛んでいくっていうのは、選手としてはバットの出方が非常に良くなっている証拠なので、そこらへんはかなり2軍に行って改善されて帰ってきたんだなと思います」
―――25日からの試合も期待できますか?
「いい状態だと思います」
―――21日のスタメンを見ると、4番の大山選手の後、5番に入ったのが前川右京選手。前川選手は交流戦の打率がチームトップの2割8分3厘と活躍しました。
「ホームランをプロ初を含め2本打ちましたし、あとは打席での粘りだとか、左ピッチャーでもある程度結果を出せるようになっているので、一番バッティングの技術が試合に出る中で伸びてきている選手じゃないかなと思いますね」
岡田監督によるグラウンドでの直接指導は異例!?
―――3番に入った森下翔太選手をめぐっては、19日に岡田監督がグラウンドで約40分にわたり直接指導する場面が見られました。これは異例なことだと?
「ほぼ見たことないと思いますね。ベンチ裏のスイングするところとか室内練習場とか、マスコミが見えないところで指導されることっていうのは結構あるんですけど、マスコミもいる中で直接指導っていうのはほぼ見たことないですね」
―――なぜ今回の指導が行われたのでしょうか?
「たぶん、本当に期待しているっていうのと、変わるのにいいチャンスだっていうのがあったと思います。本人にも意識させて、周りにも変わっていっているんだっていうのを感じさせるためにわざと見えるところ(グラウンド)でやったんじゃないかなと思います」
―――そして、21日の試合で鳥谷さんと同じ守備位置・ショートにスタメンで入ったのが小幡竜平選手。この試合、サヨナラタイムリーを放つ活躍を見せました。小幡選手のスタメン入りは木浪聖也選手が骨折で離脱していることも関係していますが、小幡選手にとってはチャンスですよね?
「めちゃくちゃチャンスだと思いますね。木浪選手がいる中でスタメンで出たりもしていましたが、また違ったプレッシャーがあると思うんですね。木浪選手が帰ってきても(小幡選手は)そのまま出られる状態にするのか、それとも木浪選手が帰ってきたら木浪選手が出るのか、そういうところでは今、本当にチャンスなので、ここで何とか守備でね、貢献してほしいなと思います」
才木投手は日曜→火曜に登板が変更
―――ピッチャーに関しては、ローテーションが変わっていきそうです。6月は、火:村上、水:大竹、木:西(勇)、金:伊藤(将)、土:ビーズリー、日:才木というようなローテでした。23日の試合が雨で中止となり、火:才木、水:大竹、木:村上、金:西(勇)、土:伊藤(将)、日:ビーズリーとなりそうです。火曜日の投手が変わることについていかがですか?
「火曜日がなかなか勝てていなかったっていうのがあるので、そこにチームの勝ち柱の才木(浩人)投手が行くと。村上(頌樹)投手は火曜日でなかなか勝てなかったんですけど、木曜日に回ることによって、相手ピッチャーが変わってくるんですよね。そういう意味では、ここで村上投手が勝てるようになってきて、そして才木投手はそもそもほとんど点を取られないので、そうなってくるとチームの流れとしては非常に良くなっていくんじゃないかなと思います」
―――火曜日というのは投手だけでなく野手にも難しさがあるのでしょうか?
「基本的に月曜日が休みになって、そこで調整するのって非常に難しくて。1日空けないで逆に練習した方がいいのかいうと、疲れの問題とかもある。点が取りづらいっていうのもね、プロなので理由になんないんですけど、やっぱり火曜日になかなか点が取りづらいっていうところで才木投手がしっかり抑えてくれるってなってくると、チームの流れとしてはいいと思います」
現役時代の鳥谷さんは試合前に「そば」そして「仮眠」
―――さて、プロ野球選手にとって体調管理や食事も自身の力を発揮する上で大切なポイントとなります。鳥谷さんは現役時代にどんなスケジュールで、何を食べていたのか。ナイターの場合、朝は午前8時ごろに起床し、9時ごろに「好きなもの」を朝食で食べていたそうですね?
「午前0時までには寝ていたので、7時間か8時間ぐらい寝ていたと思う。そこからもうずっと動くので、朝食はそんなに制限とかかけずに、好きなものを食べていましたね。肉系が結構好きなので、朝はガッツリ食べていました」
―――そして午後4時ごろ、昼食で「そば」を食べていたと?
「試合前にそばを食べてっていう感じですね。いつも試合前にだいたい同じものを食べたいっていうのがあって、そばはどこの球場に行ってもある。例えば、カレーを食べたら打てて、違ったのを食べたら打てなかったとか、そういうのがないように、同じものを食べるということでそばを食べていました」
―――そばを食べた後は、15分ほど「仮眠」を取っていたそうですね?
「食事した後にミーティングがあるんですけど、その前に15分か20分ぐらい少し仮眠を取ると頭もすっきりします。ミーティングの内容もしっかり頭に入ってくるので、ここで仮眠を取っていましたね」
―――その後、ナイターが始まるわけですが、試合中は「常温の水」しか飲まなかったと?
「(冷たいものを飲んで)体が冷えたのを戻すのに疲れるので、常温の水の方がいい。夏場は冷たかったら飲みすぎたりとかもあるので。冷たいものしかなかったら、わざと試合前に外に出しておいて、常温にしてから飲んだりとかしていました」
―――試合が終わり家に帰ったら、夕食は毎日「鍋」だったということですね?
「遠征に行ったらなかなかできないんですけど、家に帰った時は鍋。野菜も食べられるし、体も温まって消化もいいので。あと、鍋だったらいろんな種類があって食べれる。一年中もう暑かろうが寒かろうが。キムチ鍋が一番好きでしたね」
―――ちなみに、あまり食べないのは「トマト」と「フルーツ」のようですね?
「トマトは単純に食感があまり好きじゃない。フルーツはもともと食べないんですけど、ちょっとチャレンジしたときに、フルーツの果糖が非常に体脂肪つきやすくて、自分の体質的なところもあって、フルーツはほぼ食べないですね」
―――能見篤史さんはイチゴが大好きだそうですが?
「能見さんは何を食べても太らないです(笑)」
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