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『私有地に座り飲食』『ゴミのポイ捨て』『物置の上で花火見物』今年の天神祭も迷惑行為が横行...マナー違反が続出「もう少しなんとかならんのかな」嘆く近隣住民

MBSニュース / 2024年7月27日 13時22分

 7月25日、天神祭の奉納花火が行われ、大阪の夜空を彩る3000発が多くの人々を魅了しました。その一方で、迷惑行為をする人たちの姿が今年も…。“大混乱の夜”を追いました。

花火打ち上げ2時間前… すでに大勢の人でごった返すJR桜ノ宮駅前

 7月25日午後3時半、華やかな「陸渡御」の大行列が大阪天満宮を出発し、祭りはクライマックスに近づきます。午後5時すぎ、花火打ち上げまであと2時間以上あるにもかかわらず、JR桜ノ宮駅前は多くの人でごった返していました。

 打ち上げ会場の近くでは、間近で花火を見ようと、どんどん人が増えていき、コロナ禍からの回復を受けてか、外国人観光客らの姿も目立ちます。

 (スウェーデンから)「花火を見に今来たところです。どこで見られるんですか?」
 (香港から)「大勢が集まって楽しむ、この雰囲気が大好きです」

ペットボトル・皿・空き缶…ゴミ箱の外まであふれるゴミ

 例年130万人が訪れる天神祭では、一部の人が私有地に入りこみ休憩や飲食をするなど迷惑行為が横行。そのため、近隣のビルや住宅などは「立ち入り禁止」のロープや張り紙などで対策しています。

 (周辺住民)「ゴミが散らばっていたり、車にもたれて休憩されていたりするので、トラブル回避のために(対策を)している」
 (周辺住民)「本当に迷惑ですね。(花火が)終わってから若い人たちが座って(酒を)飲んだり」

 毎年あふれかえるゴミを減らそうと、ボランティア団体は、ゴミを分別・回収する場所を会場の20か所に設置しました。

 (ごみゼロ大作戦 花嶋温子実行委員長)「“この時代、この調子じゃ良くないよね”、“こういうお祭りじゃ先が続かないよね”ということで、ゴミを出さずに楽しいお祭りを作ろうとしています」

 ところが、花火が打ち上がる前の段階で、飲食の屋台に近いゴミ箱はゴミであふれかえり、その周りには入りきらなくなった空き缶やペットボトル、プラスチック皿などが置かれています。取材班の撮影中も、ゴミ箱の周りにためらうことなく次々と捨てられていきます。

「立ち止まり禁止」エリアで写真撮影…物置に上る若者も

 午後7時半、奉納花火が始まり、人々は一斉に花火がよく見えるポイントに移動。打ち上げ場所に近い桜宮橋は危険防止のため立ち止まっての観覧は禁止されていますが、大勢の人が立ち止まりカメラを向けています。その影響でなかなか前に進むことができません。

 警察のほか、大阪天満宮などが約900人の警備員を動員して警戒にあたりますが、必死の呼びかけもむなしく、大勢が立ち止まって花火を見ています。写真を撮る人で道が完全に塞がれ、ベビーカーもなかなか前に進めません。橋の欄干にも大勢の人が座り込んでいます。

 (警備員)「(Q欄干に座らないでと呼び掛けている?)はい。警察も呼び掛けています。でも聞かないです。どうしても花火が上がったら見たいから」
 (観客)「礼儀がなってないですね。歩いたほうがいいですね。みんなが歩いたら感じがいいですね、流れてね」


 (橋の欄干に座る人)「(Q座ってはいけない場所ですが?)ここが一番見やすいから」

 さらに、物置の上に座って花火を見ている人も。高いところの方が見やすいためか、取材班が確認しただけでも5人が物置に上る、ビール片手に花火を見る若者もいました。
 
 (物置の上にいる人)「(Q危なくないですか?)危なくないです」

 激しい人ごみで気分が悪くなったのか、体調不良を訴える人も。25日の大阪の最高気温は34.5℃。消防によりますと、25日午後(正午~午後11時)、天神祭の周辺エリア(北区・都島区の一部)では、54件の救急出動があったということです。

コインパーキングやビル敷地内では“座り込み”も

 午後8時半、その後も迷惑行為は続きます。コインパーキングには座り込んで飲食したり、たばこを吸ったりする大勢の人が。

 ビルの敷地内に電子たばこ片手に座り込んでいる女性2人組もいました。敷地に入らないようカラーコーンが設置されていますが、お構いなしです。

 (ビルの敷地内に座る女性)「(Qビルの関係者の方ですか?)すみません、出ます(Qカラーコーンが設置されていますが?)そっちから入ったんで、すみません(Qたばこも落ちていますが?)・・・」

 声をかけるとすぐ立ち去りましたが、たばこを置いて帰ってしまいました。

 同じころ、会場に近い交差点は帰路につく人たちでごった返していました。そんな中、無理やり自転車に乗って通ろうとする人の姿も。多くの歩行者がいるにもかかわらず、強行突破を試みますが…

 (警備員)「ケガする!ケガする!降りて!」
 (自転車の男性)「(Q自転車に乗ったら危ないのでは?)京橋行こうと思った。仕事遅れるやん」

 混乱は深夜まで続きました。

近隣住民は朝から掃除「もう少しなんとかならんのかな」

 26日午前6時半、朝を迎え会場周辺を見てみると、以前ほど多くはないものの路地にはゴミが落ちています。送水口の上には屋台の食べ物のゴミや飲みかけのペットボトルが置かれ、集合住宅の敷地内には食べ物の汚れがべったりとついています。

 早朝からブラシで自宅前の道の汚れを落とす人に話を聞くと…

 (住人)「朝から重労働です。お祭りなのである程度致し方ないと思っていますが、住んでる身としては、もう少しなんとかならんのかなと」

 今年も横行した迷惑行為。少しずつ改善されてはいるようですが、完全な解決にはまだ道半ばです。

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