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【台風10号対策】大雨に注意!川から離れた場所に住んでいても「内水氾濫」のハザードマップ確認を 備えるべき水・食料の量は?100均で買える防災グッズも紹介

MBSニュース / 2024年8月27日 13時24分

 台風10号が日本に近づいています。地震と違い“予想できる”災害ですので、備えはしっかりしておきたいところ。食料や水の備蓄が“いざとなったときには消費期限切れ”とならないためにはどうしたらいいのか?100円均一ショップで買える防災グッズとは?国際災害レスキューナースの辻直美さんへの取材などをもとに、台風の備えについてまとめました。

強風への備えは「予想外のものが飛んでくるかも」と想像して

 台風が接近するまでに事前にできる大雨や強風への備え。まず、風への対策です。家の周りを見て、何が飛んできそうかを想像してみてください。向かいの家の植木鉢は屋内にしまわれるのか外に出たままなのか…などを確認するだけでも違うといいます。また、窓ガラスに養生テープを貼ることで、ガラスが割れた後に飛び散るのを防いでくれます。カーテンについても、レースカーテンがあれば部屋の中に飛び散るのを防ぐ効果があります。ホームセンターで売られている、ガラス全面に貼れる飛散防止フィルムを活用する方法もあります。

 国際災害レスキューナースの辻直美さんによりますと、風に飛ばされたカラスがマンションの窓ガラスにぶつかって割れたケースもあるということなので、予想外のものが飛んでくるおそれがあると思って準備してください。

河川から遠くても油断できない…「内水氾濫」の危険

 次に、雨への備えについてです。浸水被害についてのハザードマップは、「外水氾濫」と「内水氾濫」に分かれています。外水氾濫は河川の氾濫で、これ対して内水氾濫は、地下のトンネルや下水管などで雨を処理しきれなくなることによる氾濫で、川の近くでなくても都市部では起こり得ます。

 大阪市の「水害ハザードマップ」で淀川が氾濫した場合の外水氾濫を確認してみます。浸水の深さが色で示されていて、一番濃い色のところは5m以上。1階部分どころから2階まで到達してしまうような浸水が沿岸地域では想定されています。

 一方で、市の中心部は外水氾濫の影響がなさそうですが、ここで内水氾濫のハザードマップを見てみると、中心部でも氾濫のおそれがあることが示されています。

 例えば東住吉区の場合、外水氾濫(西除川が氾濫した場合)では大和川の近くで少し色が変わっている程度です。しかし内水氾濫では、エリアによっては浸水の深さが1m以上などのところもあります。ぜひ、お住まいのエリアのハザードマップを確認してみてください。

 そして内水氾濫では、マンホールから水が噴射してしまう、側溝で水が処理しきれないということもありますが、家が1階部分にある人、そして1階にトイレがある場合、なんとトイレから水が逆流してしまうこともあり得ます。国際災害レスキューナースの辻さんは、これを防ぐ方法として「水のう」(15~20リットル)を挙げています。

 土のうはよく言われますが、土で作ると流れたときに詰まってしまうため、ゴミ袋の中に水を入れる「水のう」を推奨しています。また、水だと形が変わるため、トイレの管にスポッと入ってくれてより密閉してフタをしてくれます。さらに、台風が過ぎ去った後は袋に穴を開けて水を捨てるだけで処理も簡単です。ただ、ゴミ袋は捨てると詰まってしまうのでしっかり取り除くようにしてください。

災害用トイレの作り方

 そして、逆流したり水道が止まったりしてトイレが使えなくなってしまったときの「災害用トイレ」の作り方も辻さんに教えてもらいました。

【災害用トイレの作り方】
1.便器にゴミ袋を二重にかぶせる ※水のうをしている場合はその上からでもOK

2.その上にペットシーツやちぎった新聞紙、オムツなど、吸水性のあるものを敷く

3.便座を下げて用を足す

4.終わったら上の袋だけを処分

 ゴミ袋はこのような水のう・災害トイレのほかにも災害時にいろいろと使えます。買い占めにならない程度に普段より多めに用意しておいてほしいということです。

「ローリングストック」で消費期限を気にせず備蓄

 そして防災グッズとして備えておくべきものは、大きく分けると水・食料・照明の3つです。台風は地震と違って通り過ぎれば済むものですが、停電が何日間か続くということもあります。

 まず水・食料は約1週間分を備蓄しておけば安心だということです。日常生活で1日に1人が使う水の量は180~200リットルですが、これだけ準備するのは難しいため、最低1人3リットルは用意してください。飲み水で1リットル、生活用で2リットル程度あるといいということです。4人家族の場合は、3リットル×7日×4人分=84リットル。2リットルペットボトルで42本、ケース1箱でだいたい6本入りなので7ケースの計算になります。

 そんな量の水を置く場所はない…と思った人もいるのではないでしょうか。辻さんは1LDKの家に276リットルの水を備蓄しているそうです。水のケースをすべて同じ場所に置こうと考えるかもしれませんが、辻さんによりますと、1か所に置くとその場所が万が一被害にあったときに駄目になるリスクもあるため、部屋の隙間などに、500ミリリットルのボトルでもいいので少しずつ分散させて置いておくのがいいということです。

 また、普段からそれを飲んでOK。備蓄用と普段用とを分けず、寝ているとき喉が渇いたら寝室に置いているものを飲み、後で補充するようにしてみてください。これをローリングストック方式といい、食べる・飲むことで消費期限を気にしなくてもよくなるということです。

実際に役立った!100均でも買える防災グッズ

 最後に、停電対策・暑さ対策・寒さ対策として災害時の現場で実際に使えた100円ショップで買える防災グッズ(※100円以上の品も含む)を紹介します。停電対策では、ご飯を炊ける飯ごうが100円ショップで500円と少し値段は高いですが売られていました。固形燃料・LEDランタン・懐中電灯もあります。折ると明るくなる災害備蓄用ライトといったものもあり、部屋に吊り下げておくこともできます。

 また、暑さ対策では冷感スプレーや充電式のハンディファン。ハンディファンと一緒に霧吹きを利用すると冷たくできるので、台風時、エアコンが使えず窓も開けられないとなったときに役立ちます。

 寒さ対策には保温アルミシートがオススメです。

 そして空のボトル容器は避難グッズなどを雨から守るのに役立ちます。避難時などにリュックサックなどの中に入れているものがカバンごとビショビショになってしまう人も多いため、濡れないようにゴミ袋に入れたり、ボトルに入れておくのがいいということです。

 ぜひ、こうしたさまざまな災害グッズを活用して、近づく台風に備えてください。

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