【アメリカ大統領選】カマラ・ハリス氏の同級生や"ゆかりの店"を取材!政治家としてのルーツを探る ハリス氏は『他者の異なる価値観を認め、受け入れることを大事にしていた』
MBSニュース / 2024年11月4日 17時23分
いよいよ11月5日(現地時間)に迫ったアメリカ大統領選挙の投開票。現職の副大統領・民主党のカマラ・ハリス候補(60)と前大統領・共和党のドナルド・トランプ候補(78)の激しい選挙戦となっています。今回、ハリス氏が幼少期を過ごしたカリフォルニア州バークレーで、ハリス氏をよく知る人物に話を聞くなど、彼女の人柄や、政治家を志すようになった原点に迫りました。
“地元”のバークレーでは応援の垂れ幕や看板などが多数
今年7月、大統領選まで100日あまりというタイミングで突如、大統領選撤退を表明したジョー・バイデン大統領。その後継者として名前があがったのが、バイデン政権で「女性初」「黒人初」「アジア系初」の副大統領となったカマラ・ハリス氏です。
(山中真アナウンサー)「アメリカ西海岸・カリフォルニア州にやってきました。いよいよ今週、アメリカ大統領選挙の投開票が行われます。私が訪れているのは、カマラ・ハリス候補の地元・バークレーという街で、あちらに見えるのはハリス氏が幼いころに住んでいた家です(※現在は幼児教育スクールとして活用)。アメリカではいわゆる中流階級出身ということです」
人口約11万人の都市・カリフォルニア州バークレー。ジャマイカ出身で経済学者の父と、インド出身で乳がん研究者の母との間に生まれたハリス氏は、中学生になるまでの10年あまりをこの町で暮らしたといいます。
(山中アナ)「バークレーの住宅街を歩いてみると、週末のハロウィーンの飾りが残っていますが、その横を見ると『KAMALA HARRIS FOR THE PEOPLE』と、ハリス氏を応援する垂れ幕が家の前に掲げられています。別の家の前の垂れ幕では、『Yes We Can』ではなく、『Yes We Kam』になっています。カマラ氏のカム(Kam)ですね。車にまでカマラ(KAMALA)と、応援する意思表示が貼られています。大きく意思表示するのが日本とは違いますよね」
さすがに地元だけあって、ハリス氏を応援する看板があちらこちらに目立ちます。
若者たちは今回の大統領選をどのように見ている?
(山中アナ)「このバークレーにはUCバークレー(カリフォルニア大学バークレー校)という全米でもトップ10に入る名門大学があり、『学生の街』でもあります。未来を担う大学生たちは今回の大統領選をどのように見ているのでしょうか?」
(大学生)「経済とかも大切だけど、それよりも人々がどのように扱われているか、人権が大切。それが守られていてはじめてほかのことに注目できる」
(大学生)「トランプに投票する人をたくさん知っているけど、彼らの焦点は彼ら自身のことだけ。カマラ・ハリスに投票しました。(Qトランプはあり得ない?)ないないない。絶対ない」
ハリス氏をよく知る人物が語る「ひとことで表すと、とても誠実な人」
一方、バークレーから車で10分ほど離れた隣町、カリフォルニア州オークランドにも、ハリス氏を応援する人物がいます。
山中アナウンサーが話を聞いたのは、飲食店「Home of Chicken and Waffles」のオーナー、デレック・ジョンソンさん。実はこのお店、ハリス氏だけでなく、その家族も訪れたといいます。
(デレック・ジョンソンさん)「16歳のころからお互いよく知っていて、いとこのような関係です」
ハリス氏ゆかりの料理を注文しました。
(山中アナ)「ハリス候補も食べたというこのお店の名物が、フライドチキンとワッフル、そしてチーズマカロニ。ザ・アメリカというメニューですね。アメリカは物価が高いこともあって、値段は税金とチップ込みでなんと約4000円。いただきます…ワッフルはふわふわで柔らかくておいしい。これがハリス氏を育てた味ですね」
誕生日にはお祝いの電話がかかってくるほど親しいデレックさんから見たハリス氏とは?
(デレック・ジョンソンさん)「とても賢くて、すごく気遣いのできる人。ひとことで表すと、とても誠実な人。(Q政治家としてウィークポイントは?)ないよ!ないよ!ないよ!彼女は大統領に最もふさわしい人物です。アメリカ国民は、強いリーダーが国をひとつにまとめてくれるのを願っていて、カマラ・ハリスがその人物です」
白人系が多い世界で過ごした幼少期 小学校の同級生から見るハリス氏とは?
そんなハリス氏は、なぜ政治家を志したのか?その原点を知るという人に取材することができました。山中アナウンサーが訪れたのは、ハリス氏が通った公立の小学校「Thousand Oaks Elementary School」。校舎の壁面には、著名人たちとともにハリス氏が描かれています。
(山中アナ)「当時は黒人差別撤廃プログラムというのがありまして、黒人も白人もいろんな人種が同じ学校に通おうということで(ハリス氏は)こちらに通っていたそうです」
当時は9割以上が白人系の児童だったというこちらの小学校。州が黒人への差別撤廃につなげるために、校区外からバスを使って白人以外の児童を通わせていて、ハリス氏もそのひとりでした。
ハリス氏と小学校の同級生というキャロル・ポーターさんは、1年生の時から、バスで一緒に通学していたそうです。
(キャロル・ポーターさん)「この写真に写っているのは、私とカマラ・ハリスです。私たちが小学1年のときに撮った写真です」
白人系が多い世界に入り、幼少期を過ごしたハリス氏。「他者の異なる価値観を認め、受け入れることを大事にしていて、政治家を目指したことにつながったのでは」とキャロルさんは話します。
(キャロル・ポーターさん)「彼女の意見や価値観、大切にしているものは彼女の母親の影響が大きいと思います。カマラ・ハリスはとても賢かったけど、私がもっと覚えているのは彼女の人柄。親切で周りの人を大切にして、そして責任感があった。(Qカマラ・ハリス氏は勝ちそうですか?)カマラ・ハリスは絶対に47代目の大統領になると思っています。100%」
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