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4つのアーチと2つの庭で「狭さを克服」!さらに家全体を海外風にして「家事ラク」&「非日常感」の両立に成功した家【住人十色】

MBSニュース / 2024年11月12日 18時28分

舞台は大阪府東大阪市。「アーチ」と「庭」が生む意外な効果を利用して、狭さ克服と家事ラクを叶えた家を紹介する。

住人(アルジ)は、中学生の兄弟を持つ銀行員の母。12年前、キューバ人の元夫と離婚しシングルマザーになった住人(アルジ)は、5年前に東京から地元である東大阪市に戻り、新居を構えた。

外扉を開けると前庭が…!その活用方法とは?

3人家族で暮らす59平米ほどのコンパクトな家は、元々は実家が所有していた長屋の1軒を取り壊して、ほぼ平屋に建て替えたもの。白い外壁に設けたかわいいアーチ型の扉が印象的だ。アーチ型の扉を開けた先にあるのは、庭。限られた敷地ながら確保したこの6帖サイズの前庭があることによって、上からの光を採り込みつつ、前面道路からの視線は壁でしっかりカットしている。

前庭を抜けて、ここもアーチ状になった玄関から家に入ると、元長屋とは思えないまるで異国のヴィラのような空間が広がる。優雅な雰囲気が漂うひとつながりのメインスペースは、東南アジアの旅行が趣味だという住人(アルジ)の好みを反映したもの。そんな空間には4.5帖サイズの中庭があり、外からの明るい光を届けている。

また家には、外扉、玄関に加え、室内にも大きな2つのアーチと、全部で4つのアーチがある。これらアーチがあることによって、デザインの良さだけでなく、空間に広がりがあるような錯覚が生まれるのだという。

将来を見据えて両立したかった「家事ラク」と「非日常感」

シングルマザーである住人(アルジ)が将来も見据えて建てたという家は、あえてコンパクトにすることで、掃除をはじめとした家事に苦労しない“家事ラク”を追求。その一方で、海外旅行のような非日常感も味わいたい・・・両立しにくい2つの希望を叶えるために取り入れたのが、4つのアーチと2つの庭だった。

アーチが醸し出す雰囲気や奥行きを味わえる特等席が、ダイニングのテーブル。居心地が良すぎるため、子どもたちもテーブルで勉強やゲームをしているそう。家族の居場所がダイニングに集中するおかげで、掃除が楽にできるというメリットも。

隣には、すっきりと片付いたキッチン。散らからないようにするため、棚に収まらないものは買わないのが一家の鉄則となっている。食器も調理器具も食材も収納に入る分しか買わないという。

普段着は1人あたり2セット!?“必要以上に増やさない”が一家の鉄則

そんな家にある唯一の個室が、3.8帖の住人(アルジ)の寝室。なんと家族3人が着る1年間の服を収納するクローゼットもある。服もクローゼットに収まる分だけで着回しすることが一家の鉄則に。普段着は2セットあれば十分だとか。

2階には、勉強机とベッドを置いた子ども部屋がある。9帖のスペースを兄弟2人で仲良く分け合って使っているが、実は個室の寝室が寝苦しい住人(アルジ)も布団を敷いて、親子一緒になって寝ているそう。

エキゾチックなムードを一層引き立てる海外製のアンティークのインテリア

また、この家のエキゾチックなムードを一層引き立てているのが、至るところに置かれた海外製アンティークのインテリア。住人(アルジ)がそんなインテリア雑貨をお得に調達する根切り術とは、売値の半額から交渉を切り出し、2~3割引きを狙い買い取るという。

アーチと庭、そしてインテリアが織りなす異国情緒あふれる暮らし。住人(アルジ)は、「海外に行くのが私にとって現実逃避だったけど、もう行かなくてもいいぐらいの感じなので、気持ちに余裕は出たと思います」と満足する。一方で、将来を見据えた家は子どもが自立したと同時に出ていくことが前提。だが、「それを想定して建てた家だけど、子どもを突き放すのではなく、定期的にみんなでここに集まるときのために居心地の良さはキープしておきたい」と語る。

あえて小さく狭く。コンパクトな家の中に詰め込んだ非日常こそ、生活にゆとりをもたらすオアシスなのだろう。(MBS『住人十色』2024年11月16日放送より TVerでも放送後1週間配信中)

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