【維新・吉村洋文新代表】斎藤知事のSNS戦略めぐる騒動をどう見る?立花孝志氏の知事選立候補は「良いかどうか判断するのは有権者」 政治家としての今後も聞いた
MBSニュース / 2024年12月4日 12時24分
日本維新の会の新代表に選ばれた、大阪府知事の吉村洋文氏。代表就任早々「野党第一党は目指しません」と路線変更を宣言しました。そんな吉村新代表に聞いたのは『新時代の選挙』のあり方について。兵庫県知事選挙で浮彫りになったSNSの課題などについて自身の見解を語りました。
吉村新代表「SNSを選挙活動で規制するのは難しい」
―――11月17日に投開票された兵庫県知事選挙では、SNSを使った選挙活動をめぐり、運用方法や情報公開のあり方に課題が出ました。 今後の選挙における“SNSの使い方”についてはどう考えていますか?
(日本維新の会・吉村洋文新代表)「ネットとリアルが融合する時代になり、ネットでの発信が選挙の票とも直結する時代になってきた。なのでやり方を変えますし、僕もYouTubeを遅ればせながら始めまして、見よう見まねでやれることをやろうかなと。ただこれはあくまでも手段であって、大事なのは芯にあるものは何か、国政政党として何を訴えていくのか、そこが僕は非常に重要だと思っています」
「SNSでは、情報の真偽はなかなか判定が難しいです。でもSNSを使ってる人は、真実もあれば嘘もあるとわかって使っていると思いますし、選挙活動で規制するのは難しいんじゃないかなと思います」
SNSでの誹謗中傷は「すごく線引きが難しい」
―――兵庫・斎藤知事の知事選でのSNS戦略などをめぐり「公職選挙法違反の疑い」が指摘されています。PR会社はコラムで「広報全般を任されたと」記載、斎藤知事側は「女性は個人でボランティアだった」としていて主張が食い違っていますが、この騒動についてどうみていますか?
「真偽はわからないですけど、SNS社会なので、いろんな情報がこれからどんどん出てくるんだと思います。あとはわれわれがどう扱っていくか。SNSでの誹謗中傷は多くて、非常に心を痛められる方もたくさんいらっしゃいます。だから何とかできないかと、大阪府でできる限り最大限のSNS上の誹謗中傷を防ぐ条例を作りました。そこで一番問題になるのは『誹謗中傷って何なの?』と」
「僕は行政側ですから、ある意味権力者です。権力を持つ人間が『これは誹謗中傷だからアウト』ってどんどんやるのが本当にいい社会なのか。実は、どこまでが批判でどこからが誹謗中傷かすごく線引きが難しい。差別については線が引けるので、大阪府が直接指導や削除要請をできる条例を作ったんですけど、専門家の意見でも言われたのが、誹謗中傷は難しい。表現の自由がありますから」
立花孝志氏の立候補について…「法律が想定しないことやってるが判断は有権者」
―――兵庫県知事選では、政治団体代表の立花孝志氏が「斎藤氏を合法的にサポートする」として自身の当選を目的としない立候補をしましたが、こうした選挙との関わり方はどう思いますか?
「このやり方が良いかどうかも有権者が判断するわけです。有権者が良しとして判断することまでを制限するかどうか、ということなのかなと。政治活動って何が正しいかわからないから選挙があるわけじゃないですか。僕も他の政党も賛否両論あって意見も違うけど、民主主義国家は皆さんの一票が一番力があるので、そこで決めようっていうルール。となると、有権者の皆さんがこれも踏まえた上で投票するということを考えると、良い政治活動とダメな政治活動を政治家が判断していいのかなとは思います」
―――吉村新代表は弁護士でもありますが、法律的に見るとどうですか?
「法律が想定しないことやってると思います。公職選挙法は自分が当選することが前提で、ビラの枚数やポスターの枠が決まってますから。ただ、立花氏のやり方より、何かこれが良い政治活動でダメな政治活動だ、と権力者が決めたりする方が怖いと思います。国会でちゃんと議論して決まればいいですけど。最後はやっぱり有権者の判断じゃないかと。これもわかった上で誰に投票するのか、有権者が最終的な決定権者だと思いますから」
政治家としての『今後』はどう考えている?
―――今後は来年7月に参議院選挙があり、2027年4月には大阪府知事任期満了となります。吉村新代表はこれまで何度も「政治家を一生の仕事にしようとは思っていない」と発言していますが、国政政党の代表としての理想の進路はありますか?
「今は大阪府知事として任期を与えられていますので、この任期を死ぬ思いで全うするのが役割だと思っています。僕は大阪に育ててもらった、日本に育ててもらったという思いがあるので、自分の長い人生の中でずっとは無理だけど、一定期間は公につくそうと。それでちょっとでも社会が良くなるんだったらやろうと。自分の私利私欲ではなくて公に尽くす。これが大阪に育ててもらい日本に育ててもらった、そして生を受けた者としてやるべきという思いで政治家をやっていますので、任期をまず全うする。その先のことは考えていないです」
―――国政選挙に出ることは考えていない?
「政治家を一生の仕事にしようとか家業にしようという感覚は全くないです。自分の人生の一時期を公に尽くすという思いやってるので、まずは万博もありますし、きちんと知事の任期を全うします。その先のことはまだ考えていません」
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