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妻の要望は「カーテンなしの大きな窓とグリーン。開放感がありつつプライベートを守りたい」建築家の夫が考えたのは"中庭をぐるっと一周できる家" 

MBSニュース / 2024年12月24日 19時4分

舞台は兵庫県川西市。開放的なのに、家族5人がつかず離れずこもれる家を紹介する。

住人(アルジ)は3人の子どもがいる5人家族。4年前、夫妻の地元である川西市に家を建てた。
外観は、木のぬくもりがあふれる和モダンな印象。そして家の中に入ると、大きな窓と緑が目に飛び込む。実は窓の向こうは中庭で、そんな中庭をぐるっと取り囲む形で各部屋が配置されているという。

かつて、東京の有名建築事務所で働いていた夫。独立を機に地元に戻り、夫の実家があった場所に新居を建てることになった。以前は賃貸マンション暮らしで、周囲の視線を気にしてカーテンは閉めっぱなし。そのため妻は、新居にはカーテンがいらない大きな窓と、グリーンを置きたいと希望する。さらに妻からは「開放感は抜群。でも家族それぞれのプライベートな空間も欲しい」という難しい要望が。そこで夫が考えたのが、緑あふれる中庭を中心に、まるっぽくつながりながら、それぞれの空間が独立してこもれるようにもなっている家だった。

玄関から繋がっているのが、天井高4メートルのリビング。中庭に面した空まで見える大きな窓のおかげで開放感は抜群だ。だが外からの視線は、庭を挟んだ向かいの部屋のおかげでうまくカット。念願のカーテンいらずが実現した。
また、各部屋の間には狭い廊下がある。あえて廊下を作ることで、リビングやダイニングなどそれぞれの空間がゆるく区切られる効果があるという。

リビングに続くのは、この家で一番大きなガラス窓があるダイニングスペース。家の中にいながら、中庭を通して様々な景色が見える。特に、妻がいつも座る席からはちょうどリビングで遊ぶ子どもたちの様子が見えるので、安心感もありながら付かず離れずのちょうどいい距離感が持てるそう。

ダイニングの向かいにはカウンターキッチンが。天板に採用したスペイン製のセラミックタイルは傷や汚れがつきにくく、まな板としても使える上に、熱々のフライパンをそのまま置くことも可能だ。そんなキッチンの壁で気になるのが、ポストのようにぽっかりと空いた穴。その正体は換気扇で、鍋との距離が近いので煙を逃さず吸い込んでくれる。しかも本体は外壁の外に飛び出しているので、大きなレンジフードがいらず、キッチンが広く使える。

さらに、ダイニングから屋外のテラス、寝室などがゆるくつながり、寝室の奥の扉を抜けると回遊動線のスタート地点に戻る。
一方、2階にはそれぞれの個室が。妻は自分の部屋にこもって、趣味の刺繍を満喫するのが癒しの時間なのだとか。また長男の部屋にあるベランダからは、大阪や兵庫で行われる花火大会が見られる。

緑にあふれ、開放的だけどこもれる家。実際に暮らしてみて、妻は「私が1人でいても、子どもたちは『ママがそこにいるから』って安心して、別の部屋で好きなことをやっている。本当にこの感じが良かったなあって思いますね」と満足する。

家族5人でつかず離れず。それぞれが自由にのびのびと過ごすからこそ、お互いを気にかけ大切にする気持ちがすくすくと育っていくのだろう。
(MBS『住人十色』2024年12月28日放送より TVerでも放送後1週間配信中)

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