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「こんなストレートに『浜田と2人で』って言わはんのやと」松本人志氏を単独取材した記者が語る裏側 くり返し出たのは『相方・浜田氏』と『ファン』への思い

MBSニュース / 2024年12月26日 12時33分

 12月25日、今年1月から芸能活動を休止しているダウンタウン松本人志氏のインタビュー記事がYahoo!ニュースで公開されました。インタビュー記事の中では、訴訟を取り下げた理由や、今後の活動についても明かされました。こうした中、松本氏にインタビューをした芸能ジャーナリスト・中西正男さんを直撃。突然の裁判終結から約1か月半、会見で松本氏自身の口から思いを聞きたいという声も多い中、松本氏が取材記事を選んだのはなぜなのか?裏側を聞きました。

“性加害疑惑”の報道から約1年…

 まず、松本人志氏をめぐるこれまでの経緯を振り返ります。

▼去年12月 週刊文春が性加害疑惑を報道

▼今年1月8日 裁判に専念するとして活動休止を発表

▼1月22日 文春側に対して記事の訂正と損害賠償5.5億円を求め提訴

▼11月8日 松本氏側・文春側の双方が合意して、訴えを取り下げ

▼12月25日 取材に答える形で今の思いを語るインタビュー記事をネットで発表

記事で語られた「会見をしないワケ」「今後の活動」

 吉本興業の事務所で行われたという松本氏へのインタビュー。Yahoo!ニュースの記事より、まず前置きとして「今回のことでたくさんの人にストレスを与えてしまったこと、ここに対してすごく申し訳ないと思っています」と語った松本氏。

 「飲み会について言えば、僕としてはみんなで楽しんでくれればという思いしかなかったです。でも、後輩たちにも気を使わせていたのかもしれないし、嫌な思いをした方がいたのかもしれないという部分はある」と、謝罪から始めたということです。

 訴えを取り下げた理由については、「簡単に言うと、もう少し早く決着がつくと思っていましたし、証明したいことがもっと早く形にできると思っていたんです。でも始まってみると、どうやら長くかかりそうだ。しかも、当初の目標を達成しても、それが広く納得に結びつくのかという疑問も出てきた」と話しました。

 また、インタビュー記事の中ではこんな内容も。

 「裁判に関しては僕が勉強不足というところもあったんですけど、始める前と、始まってからで『え、これは聞いていたことと違うぞ』『イメージしていた空気じゃない』と思うところが多々ありました」

 そして、会見をしない理由については…

 「『会見を』という声が聞こえてはきました。ただ、先ほど申し上げたとおり、文春側と話し合いで決着がついたことなので、僕一人が公の場で話すわけにはいかないし、こちらが話せる領域は決まっている。となると、結局聞く側も、こちらも、お互いにフラストレーションばかりがたまる場になる」

 これについて、アディーレ法律事務所の長井健一弁護士も「もし私が代理人弁護士なら会見はやめてほしい」とコメントしています。合意とは、今まで争っていたことについて何も言わないという約束のため、何も話せず、何かを主張してしまうと契約違反になる恐れがあるということです。

 また、今後の話についてもありました。それは「ダウンタウンチャンネル」で復帰する可能性について。

 「月にいくらか払っていただいて、プラットフォームも独自に作って、見たい人に見てもらいたいものを直接届ける」「会議もしていますし、来春あたりにスタートしたい週に何本か見てもらえる番組も」

 「浜田とも話をしました。直接会ったのは2~3回だったと思います。今回のことで「ごめん、ごめん」みたいなことは言いましたけど、別に何のクレームも言ってこなかったです」(Yahoo!ニュースより引用)

すべての話題の先頭は『ファンが待ってくれているから』

 今回MBSは、実際に松本氏から話を聞いた芸能ジャーナリスト・中西正男さんを取材することができました。インタビューの裏側や、記事を読んだだけではわからない“アレコレ”を聞きました。

 (Qインタビューはいつ頃に行われたのですか?)
 (中西正男さん)「今月に入って、この1週間ぐらいのところでやらしてもらいました。いろんな方が来られていましたけど、インタビュースペースには必要最低限の人だけが入って」

 1時間半にわたって行われた松本氏への単独インタビュー。最初の印象は…

 「例えば痩せてはるとか、太ってはるとか髪の毛伸びてるとかではなく、いわゆるテレビで見るままの松本人志さんで来られました」

 「取材の部屋に入るなり、まずはということで、自分のことで迷惑をかけたりとか、要らぬストレスをかけてしまった方々におわびをすると。まずは話をする前に『そういうことを言うところから始めさせてもらっていいですか?』とは言っていました。まずそれを言わなかったら、こんな場は何にも成立せえへんと思ってたんやろうなと思いますね」

 (Q松本氏が一番力を入れて話していたことは?)
 「全部『ファンの人がほんまにいてくれはる』『ほんまに待ってくれてはるから』っていう、すべての話、すべての話題の先頭がそれというか。『なんでこんなこと思ったのかというと待ってくれてはる人がいるから』『なんでもういっぺん戻ろうかと思ったら、待ってくれてはる人がいるから』っていう、“ファンが待ってくれているから”というのが全部の動きの水脈というか根底に流れてるものとは感じましたね」

『え?』と思わず二度見…中西氏が驚いた“相方への思い”

 そして、中西さんを驚かせたのは、照れもなく語った相方への思いでした。

 「今後のことをお尋ねしたときに『こんなプランを考えています』と。『ただ、何をするにしても最初は浜田と2人でやろうと思っています』と。こんなストレートに相方さんへの思いというか、僕その言葉を聞いてて『え?』と松本さん顔をもういっぺん見るぐらい。こんなストレートに『浜田と2人でやろうと思ってます』って言わはんのやと」

 松本氏がくり返し口にしていたのは「ファン」と「浜田」。何の話をするにしても松本氏が最初に『ファンのために』と言うため、後半部分は記事では割愛した、とも中西さんは語りました。ファンに対する思いを強く感じたということです。

 松本氏が今後どのような動きを見せるのか、注目されます。

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