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お土産『爆買い』で総額12万円!?正月の名神高速・多賀サービスエリアで見えた人間模様 カナダから一時帰国した14歳長女の"ある願い"で「関西唯一のハイウェイホテル」に一泊する家族も

MBSニュース / 2025年1月7日 12時33分

 多い日で1日約3万人が利用する名神高速道路・多賀サービスエリア。お正月にはどんな人たちが立ち寄っていたのか?3が日のサービスエリアを定点観測しました。

初詣に行く43歳父と9歳息子 “今年は家族一緒に暮らせるように”

 お正月、多くの車で混雑する名神高速道路。滋賀県北東部にあるのが多賀サービスエリアです。新年2日目のお昼に訪れてみると、帰省や旅行を楽しむ人たちで賑わっていました。

 そんな中、取材班が出会ったのは寒空の下、外で座っていた親子です。

 (父親)「福井県大野市に住んでいて。冬は普段、雪が多くてなかなか帰ってこられないが、珍しくこの年末年始は雪が少なかったのでチャンスだなと思って帰ってきたんです」

 単身赴任で3年前から福井県に住む父親(43)と、滋賀県に母親と住んでいる息子(9)。久しぶりの再会だそうです。そんな親子の目的地は…

 (父親)「多賀大社に寄ろうかなと思って。家族の健康とかお祈りをしたいなと。自分の仕事が転勤があるので、思うところに転勤で行けるように」

 サービスエリアの近くにある多賀大社に初詣。今年は家族一緒に暮らせるようにと祈願しました。

石川旅行のお土産は総額12万円!?

 午後3時。取材班が続いて向かったのは土産物売り場。関西の銘菓や特産品のほか、子どもの顔よりも大きいフランクロールに、通常の3倍はありそうなメガメロンパンなど“デカ盛り”パンも売られています。

 ショッピングコーナーの外で休んでいた2人に声をかけました。机の上には大量の袋があります。

 (大阪府から訪れた人)「(Qなんですか、これ?)お土産ときょうの晩ごはんです。(これは)なんか滋賀県の有名なラーメンらしいです。ラーメン好きです。あと、息子が買ったのが、みたらしだんごのデカい版」

 大阪府から訪れていた親族10人。同僚や友人に渡すためのお土産は計82点、総額12万円の爆買いです。親族と愛犬と一緒に石川県の加賀温泉郷を2泊3日で訪れ、年越しをした帰りだそうです。

 (大阪府から訪れた人)「能登半島地震の影響もあって、ちょっとでもお金を落とせたらいいかなと。もうちょっと早く回復するかと思っていたら、また雨の被害で厳しい状況になっているので、少しでも早く回復すればと思います」

キャンピングカーで石川→四国へ!去年の年始は地震で中断

 一方で、その石川県から訪れた人も。愛犬の絵をラッピングしたキャンピングカーで旅するのは平岩さん夫婦。石川県から四国旅行に向かう途中です。

 車の後部座席を見せてもらうと、キッチンやトイレのほか、広々したベッドで休むことができます。去年の年始も旅行へ出かけようとしていたといいますが…

 (平岩円仁さん)「去年は年始で出かけたんですが、能登半島地震があったので(石川県に)戻って」
 (平岩有里さん)「去年は1年、公私ともにいろんなことがあったので…本当に平和に穏やかに」

 平岩さん夫婦の家にもヒビが入るなど被害があったといいます。この年始は愛媛県の道後温泉や高知県の四万十川を訪れ、四国一周旅行を楽しむことができた2人。平穏な1年になることを願うばかりです。

社長と従業員は家族ぐるみの付き合い!?

 午後7時、夕食どきのフードコート。名物・近江牛の焼き肉丼や、近江ちゃんぽんといったご当地グルメを味わうことができます。

 ここで大人数で賑わっているグループがいました。大阪で繊維関係の会社を経営する女性社長と従業員の家族たちです。

 (社長)「お正月、お年玉どうぞ。お父さん、お母さんも」
 (従業員)「中を見ていいですか?」
 (社長)「それはあかん。大人やから、お家帰ってから」

 会社の仲間たちで毎年恒例、滋賀・伊吹山でのスノーボード旅行に行ったそうですが…従業員のお子さんがスノーボードをしていて転倒。右の手首をひねってけがをしてしまいました。

 (けがをした子ども)「(Q宿題は終わったの?)あと絵日記だけ。利き手をけがしてしまって」
 (母親)「左手で練習やな」
 (けがをした子ども)「(Q何を書くの?)けがをしたこと」

 来年は転ばないように、たくさん練習してリベンジです!

関西ではココだけ!『ハイウェイホテル』目当てで訪れる人も

 午後9時。夜のサービスエリアではこんな男性とも出会いました。

 (栃木県から訪れた男性・30代)「子どもの頃から知ってはいましたが、念願がかなって。夢をかなえに来ました」

 実は、多賀サービスエリアの中には、泊まることができる「ハイウェイホテル」があります。関西では多賀にしかない珍しい施設で、これを目当てに訪れる人も少なくないんだとか。

 (栃木県から訪れた男性・30代)「日常と違う。普通の町なかにあるホテルと違う。そういったところが楽しいなと思います」

 洋室以外にも和室や、リーズナブルな価格で利用できるカプセルタイプ(税込み5000円)など、多種多様な部屋があります。さらに、広々とした大浴場やサウナも完備。長時間のドライブで疲れた体を癒やすことができます。

カナダから一時帰国中の娘の願い『大きなお風呂に入りたい』

 ハイウェイホテルを利用する家族にも話を聞きました。東京に住む佐々木さん一家は、父親の実家がある京都を訪れた帰りで、このホテルに泊まるのを楽しみにしていました。

 (長女・佐々木莱羅さん)「(部屋のカーテンを開けて)おー!サービスエリアって感じ」
 (妻・佐々木奈津紀さん)「いつもは素通りだからこういうところに泊まれるってワクワクする」

 佐々木さん家族は、ホテルに“あるもの”を持ち込んでいました。

 (佐々木莱羅さん)「体重計です。バレエをやっていて、体重を測らないと太ってしまうから」

 実は、娘の莱羅さん、親元を離れてカナダの中学校に通い、英語の勉強とクラシックバレエの練習に打ち込んでいます。短い一時帰国中にどうしても大きなお風呂に入りたかったそうです。

 (夫・佐々木暢彦さん)「日本でやることリストみたいな」
 (佐々木奈津紀さん)「一週間ちょっとしか日本にいられないので、祖母のところに行ったりして温泉とかは連れて行ってあげられないから、『行きがてら大浴場があるところで』みたいな」

深夜のフードコート スキーツアーバスの運転手もひと休み

 日付が変わり、1月3日午前2時。駐車場では車の量は少なくなりましたが、大型バスが並んでいます。24時間営業のフードコートでは、長距離移動で疲れたのかぐったりしている人たちが。

 そんな中、同じジャンパーを着た男性たちがそばやうどんを勢い良くすすっています。男性たちは正月返上で働くスキーツアーバスの運転手。

 (バスの運転手)「しみますね。新大阪を出発して多賀サービスエリアに止まって、ここで時間を長めに取るので、お客さんにも食事をとってもらう」

 新大阪駅を午前0時ごろに出発し、ここでつかの間の休息です。

 (バスの運転手)「(Q家族連れで楽しそうにしている姿を見ると?)やっぱうらやましいですね。僕ら仕事なんで」

 目的地は福井県のスキー場。朝6時の到着を目指してもうひと頑張りです。

 新年3度目の朝日が昇った午前7時。再び、ハイウェイホテルの方へ行ってみると、宿泊客が次の目的地に向けて出発していました。

 カナダから一時帰国中の娘と過ごす佐々木さん家族も出発です。ハイウェイホテルがよっぽど気に入ったようで…

 (佐々木暢彦さん)「きょうは(静岡県の)足柄サービスエリアの同じような宿泊施設に泊まる予定です」
 (佐々木莱羅さん)「もう最高です。カナダから帰ってきて久しぶりの正月で超楽しいです」

 2025年も楽しい年になるよう、しっかり休憩をとりながら安全運転でいってらっしゃい!

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