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【高校ラグビー】近畿大会へ!兵庫ではシード権かけて報徳学園と関学の両雄が激突 京都は京都成章・京都工学院が出場権を獲得!大阪の新シーズンの主役は?

MBSニュース / 2025年1月31日 19時56分

 1月7日(火)、盤石の強さをみせた桐蔭学園(神奈川)の連覇で幕を閉じた第104回全国高校ラグビーフットボール大会。その決勝戦から約3週間、高校ラグビーは、はやくも新シーズンに向けて熱い戦いが始まっています。 近畿各地で行われている近畿大会出場を兼ねた新人大会も佳境、1月25日(土)には兵庫で決勝戦と3位決定戦が、京都では2つのブロックの決勝戦が行われてそれぞれの近畿大会出場校が決定しました。

兵庫県大会決勝 先制したのは報徳学園

 兵庫県大会の決勝は、準決勝を圧倒的な強さで勝ち上がってきた報徳学園と関西学院が激突。長年、兵庫の高校ラグビーをリードしてきた両雄の対戦となりました。勝てば、近畿大会でのシード権を手にできる重要な一戦、昨シーズンの主力メンバーが残った両チームの対決は、シーズンの序盤とは思えない予想どおりのハイレベルな攻防となります。

 先制したのは報徳学園。開始3分、風上をうまく利用して敵陣深くまで攻め込むと、報徳らしい素早いバックス展開からWTB石井大輔選手がトライ。ゴールも決めて幸先よく7点をリードします。

 今シーズンのキャプテンを務める山口鉄心選手が「(1年生が多いとはいっても、昨年のメンバーが要所にいる)手強い相手、厳しい試合になると思っていただけに、この先制点が大きかった」と振り返った報徳、直後の攻撃でもチャンスをものにします。さらに7分、今度はスクラムを押し込んで敵陣のトライエリアに迫ると、FW陣の連続攻撃から最後はLO野村日進選手がトライ、SO平賀快選手が慎重にゴールを決めて14対0とリードをひろげました。

 一方、ゲームの入りで後手に回った関西学院。この後ようやく攻守のリズムを取り戻します。スクラムを立て直して安定した攻撃につなげると、ボールを失っても規律のとれた戦いぶりでピンチをしのいでいきます。キックで押し込まれる苦しい時間も続きますが、粘り強いディフェンスで得点を許しません。

 そして17分、自陣の深い位置から一気にカウンター攻撃を仕掛けると、昨年からの主力メンバーの一人、FB木山仁平選手が巧みなステップで報徳のディフェンスをかわしてトライゾーンに飛び込みます。ゴールを決めて、14対7とワンチャンスで追いつける差に迫りました。

 攻め込みながらも、逆襲を許した報徳。しかし、フィールド内の選手達は落ち着いていました。直後のキックオフから高い集中力で試合の流れを引き寄せます。キックオフから厳しく競りかけてボールを確保すると、FL山森豪太選手の突破で一気にトライエリアに迫ります。最後は、FW陣が力強くラックサイドを突いてPR武井大智選手がトライ。ゴールも決めて21対7とすぐさま突き放しました。このトライで再び勢いを取り戻した報徳学園は、前半終了間際にも報徳らしいスピーディーな攻撃からNO8山口主将がトライ、26対7とリードをひろげて前半を折り返しました。

 それでも差は19点、サイドの変わった後半、風上にまわって反撃を試みる関西学院。キックを上手く使って報徳陣内まで攻め込みます。しかし、大事な場面でラインアウトが安定せず、なかなか有効な攻撃につなげることができません。逆に報徳は、この関学ラインアウトのミスを得点に結びつけます。直後のマイボールスクラムから攻撃を仕掛けると、自陣から一人一人がしっかりと前に出て確実にボールをつないでいきます。

 そして後半6分、最後は報徳らしい細かなパスの交換の連続からSO平賀選手がトライ、関学の反撃ムードを完全に断ち切りました。報徳は、さらに後半13分にも、途中出場の橋野環選手のトライで5点を追加、36対7として勝負の行けを決定づけました。このあと関西学院も1トライを返しますが、反撃もここまで高い集中力と、関学のミスを見逃さず確実に試合の流れものにした報徳学園が36対14で関西学院に勝利、10年連続の兵庫県新人大会優勝を果たしました。

報徳・山口主将「もっともっと強くなれる。日本一を目指したい」

 「ハーフ団を含めて昨年のメンバーが数多く残っている。スクラム、ラインアウトといったセットプレーが安定すれば、ボール動かして勝負できるチーム。ただメンバーも含めまだまだこれからです」と語った報徳学園・西條裕朗監督。「一人一人は個性的で力強い選手がそろっている。そこを上手く一つにすることができれば、もっともっと強くなれると思う。近畿では、まず一つ勝って選抜大会への出場権を獲得した上で、さらにその上の近畿制覇、日本一を目指していきたい」と山口主将が力強い言葉を残した報徳学園。安定感抜群の強さを見せて近畿大会のシード権を獲得しました。

 決勝戦に先立って行われ3位決定戦では、神戸科学技術が60対7で市尼崎に大勝して出場権を獲得。地元兵庫で2月15日(土)から開催される近畿大会では、報徳学園はシード校として2回戦から、関西学院と科学技術は1回戦から登場します。

 そのほか、同じ1月25日(土)に行われた京都大会では、京都成章と京都工学院が近畿大会の出場権を獲得。大阪では、2月1日(土)、準決勝を勝ち向いた6校による近畿大会の出場権をかけた各ブロックの決勝戦が行われます。

各大会の結果と今後の予定

【第76回近畿高校ラグビー大会兵庫県予選】
決勝
報徳学園 36-14 関西学院

3位決定戦
神戸科学技術 60-7 市尼崎
(報徳学園・関西学院・神戸科学技術が近畿大会出場権獲得)

【第76回近畿高校ラグビー大会京都府予選ブロック決勝】
Aブロック決勝
京都成章 61-0 洛北

Bブロック決勝
京都工学院 73-14 同志社
(京都成章・京都工学院が近畿大会の出場権を獲得)

【第76回近畿高校ラグビー大会大阪府予選決勝 組み合わせ(2月1日)】
Aブロック
常翔学園 対 関大北陽

Bブロック
東海大大阪仰星 対 大阪朝鮮高

Cブロック
大阪桐蔭 対 近大附

それぞれ優勝チームが近畿大会出場権を獲得

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