50年以上続くTBS「時事放談」に期待したい「いかつい議論」
メディアゴン / 2015年10月15日 6時30分
中島正明[東京作家大学]
* * *
毎週日曜日朝六時から、TBSテレビ「時事放談」が放送されている。
実は、数十年前にも同局では同名の「時事放談」(1957〜1987)の放送がスタートしている。この時のセットは確かちゃぶ台が一つだったと思う。そのちゃぶ台を囲んで、司会(細川隆元、小汀利得)とゲストが政治や経済の問題を熱く議論する。いつも白熱していた「いかつい番組」であったように記憶する。
現在の「時事放談」はどうか。ベテランのキャスターに、高名なゲスト。取り上げる議題も世間一般の関心事が多い。視聴者のターゲットは多分高齢者であろう。日曜の早朝六時、放談は穏やかに始まる。
昔の「ちゃぶ台・時事放談」に比べて違和感を感じることもある。その一つが「セット」だ。
ゲストとキャスターが同じテーブルについていないのだ。異質で高低差のある二種類。しかも高名なゲストのテーブルより、キャスターのデスクのほうが高い。見方を変えると、キャスターが先生で、ゲストが生徒に見えてしまう。
二つ目は「番組の終り方」である。
最後に女性キャスターがゲストに「最後に、これだけは言っておきたい事を…」尋ねるコーナーがある。しかし、「『これだけは』の一言」が言い終わらない内に、ひどい時は一人目のゲストも終わらない内に、「残念ながら、時間となりました」とあっけなく番組が終了してしまう。
それも一度や二度ではない、毎回これを続けている。ゲストに対して、視聴者に対して、早急に改善すべきで問題だと考える。
それと、今の「時事放談」は清水がさらさらと流れる小川のようにも感じる。せっかくなのだから、時には濁流となって、川からあふれんばかりの勢いはほしい。
これは個人的な願望だが、一回で良いから、かつてを思い出し「ちゃぶ台」でやる回も放送してほしいものだ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
孫正義氏「サンモニ」初登場 米大統領選2候補と面識「2人とも聡明」「トランプ氏のスタイル」
日刊スポーツ / 2024年6月30日 12時34分
-
「本当に自殺する」「ちょちょちょダメ!」テレビ東京「警察密着24時」が“過剰な演出”に走ってしまった深刻なワケ
文春オンライン / 2024年6月28日 17時0分
-
長野智子アナはラジオ帯番組で“アップデート”、吉川美代子アナはいまもTBSの研修を担当【女性キャスターたちの現在地】
NEWSポストセブン / 2024年6月21日 16時15分
-
芸人を開花させる「脱力タイムズ」の凄い作られ方 制作陣が語る「誰も見たことがない笑い」の裏側
東洋経済オンライン / 2024年6月21日 15時50分
-
どこまでドッキリ?「全力!脱力タイムズ」の裏側 「渡部復帰」「アンタッチャブル復活劇」はこうして実現した
東洋経済オンライン / 2024年6月21日 15時40分
ランキング
-
1元純烈・小田井涼平の“年表の1行”に空目する人続出 「違和感ない」「知らなかった」
Sirabee / 2024年7月2日 12時15分
-
2『イッテQ』いとうあさこ、スタッフに「絶対触らないで」 とっさの“気遣い”が反響呼ぶ
Sirabee / 2024年7月2日 12時45分
-
3滝沢カレン 出演ドラマ主題歌を歌う歌手のサプライズ登場に号泣「本当に感動してしまってて…」
スポニチアネックス / 2024年7月4日 15時58分
-
4武田鉄矢 実は苦手だった「金八」生徒をぶっちゃけ「今だから告白するけど…なんか怖くて」
スポニチアネックス / 2024年7月4日 14時31分
-
5「ぽかぽか」放送中に地震 アナウンサーの連携対応にネット「フォローしあっててすごいなと」
スポニチアネックス / 2024年7月4日 15時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)