<渋谷区長が考えるハロウィーンの効果>イベントのゴミ回収だけでなく、イベントをきっかけにさらに渋谷をキレイに
メディアゴン / 2015年11月2日 7時30分
茂木健一郎[脳科学者]
* * *
10月31日はハロウィーンで盛り上がったようだ。いろいろな仮装をしていろいろな仮装の人と行き交うのは楽しいだろう。
問題は、ゴミ。NHKのニュースでも、ゴミ拾いをしている人たちのことが報じられていた。ハロウィーンのようなイベントの際に、ゴミが出てしまうことを、どのように考えるか。
先日、渋谷区長の長谷部健さんとお話したときに、面白いことを伺った。
「イベントでゴミが出たのを掃除するだけでなく、さらに積極的に、イベントをきっかけに街をきれいにしてしまう。」
長谷部さんは区議会議員をされていた時に、清掃活動を行うNPO法人グリーンバードを設立された。そして、街を清掃しているうちに、あることに気づかれた。
それは、イベントをきっかけに、イベントで出たゴミを拾うだけでなく、もっと街をきれいにできるということ。たとえば、セント・パトリックス・デーのパレードの時に、最後尾にコスプレをした人たちが歩いて、ゴミを拾っていったという。
すると、パレードから出てしまったゴミだけでなく、今まで気づかなかった、植え込みの中のゴミなどにも目が行って、パレード前よりもさらにきれいになったのだという。イベントで出たゴミだけでなく、イベントをきっかけに、街を見直して、イベント前からあったゴミまで回収してしまう。
この発想でいけば、ハロウィーンのお祭りで出たゴミを回収するだけでなく、ハロウィーンをきっかけに、街がハロウィーン前よりもキレイになるという積極的見方ができそうだ。
イベントをきっかけに前よりもよくなるというのは、人間関係や組織でもありそうだ。仲たがいや不祥事をきっかけに、その原因となったことを除去するだけでなく、関係性や組織のあり方を見直して、前よりもさらによくなる(いわゆる「膿を出す」)。
つまり人間の注意がそこに向いたということだろう。
(本記事は、著者のTwitterを元にした編集・転載記事です)
(茂木健一郎)
外部リンク
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1NYで人脈構築の小室圭さん、対照的な生活の眞子さんは「ほとんど外出せず」紀子さまが抱える“複数”の不安
週刊女性PRIME / 2024年7月4日 7時0分
-
2【詳細】「落ちろ」「死ねや」のすえ川へ…起訴状で明らかに内田梨瑚被告の“犯行” 高校生殺害
STVニュース北海道 / 2024年7月4日 5時2分
-
3架空の論文を研究計画書に…国立大の元准教授が約472万円を不正受給 その後勤務の私大でも3780万円余り
東海テレビ / 2024年7月4日 6時15分
-
4“症状重く強くなることも”ダニにかまれ…被害増加、医師が注意呼びかけ、布団の中のダニ対策【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月2日 22時10分
-
5【速報】「客室で男女が倒れている」キャナルシティ博多のホテルから通報 警察が2人の死亡を確認 ガスボンベ2本も発見 福岡
FBS福岡放送ニュース / 2024年7月4日 13時8分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)