<政権の放送介入にBPOが反旗>安倍政権の「報道刈り」に放送局が試される
メディアゴン / 2015年11月19日 7時30分
山口道宏[ジャーナリスト]
* * *
NHK番組の「やらせ疑惑」をめぐって高市早苗総務相が厳重注意し、また自民党がNHK幹部を呼び説明をさせたことを、とうとうBPO(放送倫理・番組向上機構)が厳しく非難した。
昨年は自民党に街角インタビューへ注文をつけられ、番組内容をめぐってはNHK、テレビ朝日の幹部が呼びつけられた、ということもあった。
BPOは放送業界の自浄作用の確立を目的に設立された第三者機関で、自らを律するとともに表現の自由を堅持するという機能を持つ。今回の非難は政府・自民党の放送への介入に対する堂々たる抗議である。
我が国の放送法は表現の自由、民主主義の発達に資することを目的とし、法律の定めなき番組への干渉を拒み、その自由の保証を謳っている。
それは放送が時の政権のプロパガンタになった時代の反省に立つからである。「必要な介入」という政府は、ここでも安保法案同様にご都合主義の法律解釈論である。
ところで高市早苗総務大臣といえば、毎年靖国参拝にためらうことないご仁である。憲法違反も世論反応もお構いなしの安倍総理の憶えめでたしの上昇志向、これが現政権のいう「女性活躍」のモデルらしい。
稲田朋美自民党政調会長がライバルと噂されるが筆者にはどうにもふたりは似たりよたりにみえる。
安倍政権の「報道刈り」はつとに有名だが、いよいよ放送局の矜持が試されている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
高市早苗氏の総裁選禁止行為に岸田首相が“追加対応”要請 激オコ「サナエ応援団」に共感が広がらないワケ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月18日 14時3分
-
高市早苗氏に大逆風 安倍元首相と旧統一教会幹部「面会」報道の破壊力
東スポWEB / 2024年9月18日 6時11分
-
ニュースの核心 総裁選〝3強〟と日本の未来予想図 石破氏、国会議員に支持者少なく 進次郎氏、国家観に危うさ 高市氏、核武装問題に斬り込んで
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月14日 10時0分
-
岩田明子 さくらリポート 自民総裁選「史上最大の乱戦」に 重み増す党員の地方票 世論調査で人気の石破氏・小泉氏・高市氏、有力3候補の〝強みと弱み〟
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月11日 6時30分
-
森永卓郎氏 総理大臣になるか否かで「日本の未来が決まる」と予想する政治家は…自民総裁選は消去法?
スポニチアネックス / 2024年9月9日 9時58分
ランキング
-
1遺体の頭を金属の棒で突き、頭蓋骨が崩れる…岐阜市斎苑「きれいに火葬するためだった」
読売新聞 / 2024年9月20日 12時33分
-
2歌舞伎町で若い男女2人死亡 ホテルの外階段から転落か
毎日新聞 / 2024年9月20日 11時17分
-
3「10・27衆院選」は小泉進次郎首相になっても困難か "本命"「11・10」だが、米大統領選後解散の可能性も
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 9時30分
-
4死亡女児「知人に預けた」と説明 殺害疑いの24歳無職父親、群馬
共同通信 / 2024年9月20日 10時58分
-
5官僚に聞いた「首相になってほしい人物/なってほしくない人物」。“高圧的”と噂のある候補は軒並み不人気
日刊SPA! / 2024年9月20日 8時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください