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芸能活動の失敗はいくらでも取り返せる

メディアゴン / 2016年2月18日 7時40分

西野亮廣[芸人(キングコング)]

* * *

芸能活動の失敗なんて、いくらでも取り返せる。

だから、僕が後輩から相談を受けた時は、間髪入れずに「やっちゃえよ」と返している。すると、「やります」と一歩踏み出す奴と、「いつか、やろうと思います」と方向性をボンヤリ決める奴の2つに別れる。

ここには、もう天と地ほどの差があって、「踏み出し癖」みたいなものが備わっていない奴は、どんどん遅れをとっていく。

空振りを避ける奴というのは、打てる見込みがある球が来るのを待っている。もちろん、そんな甘い球が続くわけもなく、結果的に打率が低い。

ところが、「10打席で3回打てば強打者なんですね。てことは、7回は失敗できるわけだ」と割り切れている奴は、際どいコースにも、実験的にどんどんバットを振っていくから、「あ、意外とこのコースは打てるかも」と気づき、結果的に打率も上がる。

「『踏み出し癖』とか言ってんだから、『踏み出す』『踏み出さない』で喩えを考えろよ。なんで『振る』『振らない』の話をしてんだよ」とも思うが、もう後戻りはできない。

僕のFacebookの文章はいつも一筆書きで、これが踏み出しちゃった結果だ。ご覧の通り、失敗もある。

「踏み出し癖」が備わっている奴は、失敗が多い分、まもなく「立ち直り力」というか「誤魔化し力」も備わってくる。

つまり「踏み出す」と、一粒で二度美味しいわけだ。

でも、後輩から相談を受けた時は、こういった間の説明を一切省いてしまい、「やっちゃえよ」の一言で終わらせてしまう。

それはもう僕が悪いわけではなく、美味しいビールの責任であり、夕方6時以降の僕に冷静な判断を求めた後輩の責任でもある。

夕方以降の僕は西野ではなく、ビールなのだ。お酒が入るとエロイ気持ちになってしまって、後輩の相談なんてどうでもよくなるという習性もある。

先日も後輩芸人「プリマ旦那」の野村尚平が「話を聞いてください。昼間に!」というので仕事合間にランチに行くことになった。

彼は夜の僕をまるで信用していないので天才だ。



(キンコン西野)

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