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<TBSが水戸黄門印籠でヤラセか>テレビから「嘘」をなくすためには「停波」も必要?

メディアゴン / 2016年3月3日 7時40分

高橋秀樹[日本放送作家協会・常務理事]

* * *

水戸黄門でおなじみの茨城県水戸市が、TBS「水曜日のダウンタウン」が2月3日に放送した内容に対して、放送倫理上問題があるとして、放送倫理・番組向上機構(BPO)に意見書を提出したという。

3月1日付朝日新聞(以下引用要約)によれば、ことの概要は以下だ。

 「コーナーは、TBS系で長年放送されていた時代劇『水戸黄門』で有名になった印籠が今でも効果があるかどうかを検証する内容。黄門役の高齢男性が水戸駅前で若者グループに対して喫煙行為を注意し、『助さん格さん』役の男性2人が登場して印籠を示したが、若者グループは注意を無視して、暴力的な言動を繰り返す様が放送された。最後に紹介役の男性芸人が『ドキュメントを見せてしまいました』といい、コーナーは終わった。市は、TBSが意図的に作った状況にもかかわらず、ドキュメンタリーであるかのように放送したなどと抗議。『やらせという行為にあたると思われる』として、番組内での謝罪・訂正を求めていた。『治安の悪さを見て、観光の予定を取りやめた』『水戸市のイメージが最悪になった』などと市に苦情や抗議が寄せられていたという。」(以上引用)

水戸市の言うことが事実だとすると、同じバラエティ番組をつくるテレビ屋として実に恥ずかしい出来事が起こったことになる。腹立たしくもある。

テレビ作りに「ウソはだめだ」ということを何度言ったら分かるのだろう。しかも、このウソは面白くも何ともない。情けない限りだ。

同じことをやるなら、半日程度のやっつけ仕事で面白いものを撮ろうとするスケベ根性は止めて、全国を行脚して印籠を出してみるくらいの根性でやるべきであろう。ドラマの水戸黄門は水戸にいることはなく正義のために全国を歩いていた設定なのだから。

余計なお世話かも知れないがこういう物の「撮れ高」(放送に使えそうな映像)がいいのは山形県と大阪府。そんなことも知らない輩が、やっつけ仕事で成果を上げようとするから、(水戸市の言うとおりだとすれば)こういうヤラセをやってしまうのだ。

しかし、BPOもお手盛り組織で頼りにはならない。いっそのこと、戒めのために「放送倫理・水戸黄門機構」(BMO)とでも命名した新たな組織を作って欲しいぐらいだ。ヤラセをやった放送局はNGと刻印した印籠を黄門様に出してもらい停波処分にする。責任者は蟄居閉門。遠島でもいいかもしれない。

さて、このような場合、テレビ局は「ヤラセ」をやったのは下請けの制作会社のディレクターでした・・・と言うかも知れない。そうであるなら、テレビ局の力は強大なのだからそんな下請け制作会社は出入り禁止、永久追放にすれば良い。

そうやって永久追放を繰り返していればヤラセをやる制作会社もなくなるし、それどころかテレビ局で仕事をするのは危なくてしょうがないと、制作会社自体がテレビ局に近寄らなくしなくなってしまうかもしれない。

それはそれでテレビ全体にとっては良いことかも知れない。制作会社がテレビ局の配下に入らず、自由に番組をつくれる土台が出来た方が番組は面白くなるかもしれない。

あまりコンプライアンスを強化すると「作り手が萎縮する」など言う人がいるかも知れないが、こんなことで萎縮する作り手なら要らないだろう。

さて、筆者には「停波」のやり方についてはアイデアがある。罪状によって尺は変わるが停波の時間は最低で3分。コンピュータで乱数を発生させ24時間の放送時間のなかのどこかで3分間、突然電波が止まる。視聴者の少ない深夜に配置されればラッキー、ゴールデンの人気ドラマの間に停波が起これば苦情殺到。スポンサーへの補償問題にもなる。

それよりなによりいつ停波になるかはドッキリであって、後ろに引っ張ってもらえばテレビ局も筆者も大好きな視聴率が取れるかもしれない。

「やらないだろうなあ」と思うかも知れないが、その「やらないだろうなあ」と思うことにも挑戦してきたのが筆者が大好きな「テレビ」なのだ。

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