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<あなたは何モノ?>テレビに出てるけど本業を持っていない有名人

メディアゴン / 2016年6月21日 7時30分

高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事]

* * *

テレビには「テレビタレントと呼ぶしかないふしぎな芸能人」がいる。きちんとした出自を持っていながらも「テレビタレント」になりたいと思っている芸能人も多い。

この「テレビタレント」という存在を定義してみれば、

 「テレビには出ているが、他に本業を持っていない有名人」

というところか。芸能の世界で言えば、漫才もやらない、コントもやらない、歌も歌わない、芝居もやらない、踊らない、喜劇も感動もない、何かの舞台にも出ない、小説も書かないし、映画も撮らない・・・しかし、テレビには出ている。

一体何者なのか? と疑問になるが、なぜかテレビには出ている。そんな有名人のことだ。

一見、同じように見えてしまう存在の人もいる。例えば、「司会者」という人。テレビタレントにカテゴリーされる存在の中にも、司会的な役わまりをする人もいる。このような人は「司会者なのか、それともテレビタレントなのか」。その線引きは、「司会しかしないか、どうか」であろう。

うまい下手は抜きにして、「おもに司会しかかやらない人」は司会者であろうし、それ以外であれば、テレビタレントということになる。

【参考】<テレビの功罪?>崇高な「知る権利」とゲスな「のぞき見願望」は同じ

では、芸能界のビッグスリーことタモリ・ビートたけし・明石家さんまの3名はどうだろうか。

タモリは司会者であろう。座談の名手だ。しかも時にジャズマンにも変身するし、コントはやれば面白い。

ビートたけしは映画監督であり、れっきとしたコメディアンである。

明石家さんまは、出自こそ落語家の笑福亭一門であるが、落語家であるとは言えない。しかし、スタンダップコメディアン(西洋漫談)である。年に1回やるコントの舞台では役者もやる。ふざけた役もまじめな役もやるが、キャスティングする方はまじめな役で起用したいと思うだろう。

つまり、この3人は本業や専門性を持っているわけで、「テレビタレント」と呼ぶのはふさわしくない存在といえよう。

さて、筆者がテレビタレントと呼びたいと感じる「テレビに出ている人」の中で、最もビッグな位置にいるのはお笑いコンビ「ナインティナイン」である。もう漫才はやらないし、芝居に進出する気配もない。岡村隆史の方は笑いを志向しているように見えるが、少なくとも相方の矢部浩之の方は笑いを取ることも少ない。

そういう意味では、筆者が思う「テレビタレントの代表選手」とはナインティンナインの矢部浩之なのである。

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