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4D版「インデペンデンス・デイ」の追加料金1600円は高すぎる

メディアゴン / 2016年7月16日 7時40分

高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事]

* * *

7月15日、映画『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』を新宿の東宝シネマで見た。

内容についてはネットの評判が芳しくないので「4D」で見ることにした。顔面に水しぶきがかかり、脚にはなにやらはたきのようなものが絡みつき、匂いが出る。

イスは前後左右に動き、おしりの下が盛り上がる。「3Dでもある」から絵が飛び出す。これらが映像とシンクロして体験できるワケだ。このエフェクトを体験するには1600円の追加料金を払わねばならない。手荷物持ち込み禁止なのでロッカーに預けてイスに座る。

まず、4Dの予行演習映像を見ながら動きを体験する。

その瞬間、「しまった!」と思った。筆者は基本的にジェットコースターには絶対乗れない恐がりである。ディズニーランドで経験した4D系のアトラクションでは気持ち悪くなって一日を無駄にした。こんな状態で映画を見たら、映画の内容そのものが理解できないのではないか。

【参考】<ジブリは女性差別?>映画「マネーモンスター」に見る日本のメディアのダメな点

だが、その心配は杞憂に終わった。

4Dと称する演出が、どれもこれもセコいのである。香ってくる匂いは安物の香水だし、当然かもしれないが、動きも遊園地のものと比べて、しょぼい。映像と動きのタイミングがずれる。これで1600円は高すぎる、と思った人は著者だけではあるまい。

ただし、このような「しょぼい4D」のおかげで、映画の内容自体は、良く吟味して観覧することが出来た。もしかすると4Dのしょぼさは、それが狙いではないか、と好意的な解釈もできる。

さて、吟味した結果は、といえば、ストーリーが全部、都合の良い偶然で構成されていることがわかった。説明ゼリフばかりの脚本だと言うことがわかった。

本気で4Dを楽しませることを目的にするならば、いっそのことストリーなど無くして、戦闘機に乗る体験映像にでもしたらどうか、とさえ思う。そうなると、もはや映画ではないのだけれど。

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