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<復帰?それとも一発?>山本圭壱が7月30日「めちゃイケ」に登場

メディアゴン / 2016年7月20日 7時40分

高橋維新[弁護士/コラムニスト]

* * *

2016年7月30日にオンエアされる「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ)に、極楽とんぼ・山本圭壱が登場するとの報がネット上に流れた。その後、相方の加藤浩次も自身のラジオ番組でこれを肯定したと報じられているため、おそらく、誤報ということはない。

何をやるのか、登場にどのくらいの尺を使うのかは全く分からない。当日のオンエアを見れば、わかることではあるが、多分、登場シーンは短いような気がする。いずれにせよ、せっかく山本圭壱を出すのであれば、往年の「めちゃイケ」よろしく、ガッツリとした「ドキュメンタリーコント(ガチのように見えるが実は台本のあるコント)」にしてほしいと期待しているのは、筆者だけではあるまい。

しかし、その一方で、「めちゃイケ」が得意とし、これまでやってきたドキュメンタリーコントというフォーマットがもう耐用年数を超えている、という懸念はある。失敗すれば、「山本圭壱の無駄遣い」にもなりかねない。

【参考】<「めちゃイケ」で箱根温泉?>テレビの一番の主力商品が「番組」であることを思い出せ

ドキュメンタリーコントの良いところは、視聴者がドキュメンタリーだと思っているところに唐突にコントが入ってくるために、笑いで大事な奇襲を存分に遂げることができる点であるが、現在の「めちゃイケ」はこのフォーマットを長年多用しすぎて、もう視聴者に仕組みがバレてしまっている感は否めない。

これは、いかに「山本圭壱復帰」という話題性をもってしても、どうにかできる問題ではない。というより、演者がどうにかできる部分ではない。そもそも、「めちゃイケ」でメインを張っている芸人たちは、アイディアのあるディレクターや作家に使われておもしろさを発揮する人たちが主であるように思うからだ。

ナイナイ・岡村隆史も加藤も山本も、ディレクターや作家の指示を上手にこなす高い演技力・対応力は十分に持っているが、指示がはっきりしない場合に自分で笑いを生み出していく「大喜利力」は、そこまで高くないだろうと筆者は思っている。

だからこそ、現在の「めちゃイケ」には、番組が、スタッフが、新しいタイプの笑いを自覚的に考えていく必要があるのではないだろうか。その意味では、一度、ゴールデンタイムという時間帯を変えるような、ドラスティックな刷新も検討する必要もあるのではないか。

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