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<憧れの世界がスマホで実現>「ポケモンGO」の何がすごいのか

メディアゴン / 2016年7月25日 7時40分

八坂亮[ゲームクリエイター]

* * *

ついに日本でも配信開始された『ポケモンGO』。連日メディアに取り上げれる等、近年稀にみる世界規模の大フィーバーを巻き起こしている。

筆者も『ポケモンGO』を片手に自宅付近を散歩してみたが、普段見慣れた風景にポケモンが出てくるのは想像以上に胸が高まる。まさに 「かがくの ちからって すげー!!」だ。

しかし、なぜこんなにも胸が高まるのか?

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<みんなの憧れを叶えるアプリ>

『ポケモン』とはいうまでもなく『ポケットモンスター』の略称である。モンスターと聞くと剣と魔法の世界を想像しがちだが、この『ポケモン』シリースは、実は一貫して現代が舞台。第1作目から第4作目までは日本の各地方が舞台になっている。

当然、実際にある地名や観光地をモチーフにした物も数多く登場するし、主人公をはじめとした登場人物も実際にいそうな人々ばかり。つまり『ポケモン』は、そもそも「現実にモンスターがいるとこうなる」という世界を体験するゲームなのだ。

プレイした方なら、一度は「現実にポケモンがいたらいいな」と思ったのではないか。今回の『ポケモンGO』は現実世界にモンスターが出現するように感じさせる事で、そんな憧れを見事に叶えるアプリになっている。これが、前述の胸の高まりにつながっている物と思われる。

ちなみに、筆者としては『ポケモンGO』が世界中で大フィーバーしている一番の理由もここにあり、最初に登場してから20年をかけて世界中の人々に憧れを抱かせ続けてきたコンテンツの魅力と、スマートフォンの能力が合致して爆発したような結果だと考えている。

<親子のコミュニケーションのきっかけに>

そんな筆者も子供の頃に『ポケモンの世界』に憧れを抱いた一人である。「わたしは いま! あこがれの ポケモントレーナーへの いっぽを ふみだした!」といったところか。

筆者の自宅は水辺にあり、歩いても歩いても水辺のモンスターしか登場しないので思い切って田舎にある実家までポケモンを探しに帰省した。もはや、気持ちはポケモントレーナーそのものである。

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実家に帰ると、ニュースを観て『ポケモンGO』に興味を持っていた父がアプリをダウンロードしており、親子で実家周辺でポケモン探しを行った。父はそんなにゲームに強い方ではなく、まさか『ポケモン』の話を一緒にしながら外を歩く日が来るとは夢にも思っていなかった。心なしか、いつもよりも会話量も多かったように思う。

筆者以外にも、この週末は親子でスマホを持ちながら散策している姿がよく見られた。現在ゲーム中で出現するモンスターは初代に登場したキャラばかりなので、20年前にポケモントレーナーだった親世代がはじめやすい内容だった事もこういう風景を作れた理由のひとつかと思う。

一緒に探したり、教えあったり、協力してゲームを進めながら達成感を得る事で親子の会話や絆を深めるきっかけにもなるのではと思うし、運動不足の親御さんは子供と一緒に冒険をサポートしながら健康促進にも役立つよう思う。

現在は夏まっさかり。熱中症や周囲の環境にも気をつけながら憧れの世界を存分に楽しんで欲しい。

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