1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

脳内ToDoListの活用で「フロー100%」に[茂木健一郎]

メディアゴン / 2016年12月24日 7時40分

茂木健一郎[脳科学者]

* * *

何かに集中して、時間が経過するのを忘れるような状態を「フロー」という。アメリカの心理学者チクセントミハイの概念である。フローの状態において、人はパフォーマンスが最大になる。行為自体がよろこびになる。

一日のうち、ほとんどの時間がフローになるように生活するのが一つの理想である。そしてそれは可能である。朝起きてから眠る時まで、常に、その時々にやっていること、「今、ここ」に集中して、フロー率をほぼ100%に持っていくのである。

フロー100%にするためには、いくつかのコツがある。一つには、気分転換や行動の切り替えのタイミングを見誤らないこと。煮詰まりそうになったら、さっと切り替えて、歩いたり、他のやらなくてはいけない行動をする。そのようなスイッチングによって、フローを継続していける。

【参考】脳科学者が考える「To Do List」を使うべきではない理由

To Do Listは、どこか外部に書いておくのではなく、心の中に思い描いていることを推奨しているが、そのような脳内To Do Listは、フローを継続する上では役に立つ。常に、実際に行動できる以上の事項を脳内To Do Listに置いておくことで、臨機応変に切り替えるのである。

常に「今、ここ」に集中すること、そして、行為の切り替えをスムーズにそして柔軟に行うこと、常に多くの脳内To Do Listをイメージしておくことで、朝起きてから夜寝るまでのフロー時間を、限りなく100%に近づけることは可能である。

フロー100%への道は、脳内経済政策に似ている。ある時は自由放任に、別な時は敢えて刺激策をとる。また、思いつきで突然予定外のことをやるのも良い。結果としてフローが100%近くになるのは可能だし、そこを目指して生活するのが楽しい。

(本記事は、著者のTwitterを元にした編集・転載記事です)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください