<プロ不在の時代に思う>追悼「作曲家のプロ」船村徹さん
メディアゴン / 2017年3月6日 7時30分
高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事/日本自閉症スペクトラム学会会員]
* * *
「作曲家のプロ」ともいうべき船村徹さんが2月16日に亡くなった。 『矢切の渡し』などのヒット曲でも知られ、戦後歌謡曲を代表する作曲家として、作品は5000曲以上とも言われる名実ともに戦後日本を代表する作曲家の一人である。
船村さんは、過去のインタビューで、自身の「作曲」について次のように答えている。
「作曲は、日本語のすばらしさを助けるような脇役でありたい」
内弟子の鳥羽一郎には、次のようにもおっしゃっている。
「譜面通り歌わなくても、それが悪くなかったらいいよ、俺が譜面書き直せばいいんだから」
なかなか言えないセリフだと思う。船村徹さんは、紛う方なき大家である。また一方で作曲の職人でもあったことに驚嘆する。メロディが先にあってそこに詞を付けても、曲と詞が同時につくられても、いい曲はいい曲である。どちらかが良い悪いと言っているのではない。
【参考】<誰も言わない謎>なぜフィギュアスケートは音楽と演技が合っていないのか?
「たかが詞じゃないか」と言って、詞にメロディで挑みかかったのは桑田佳祐。
きゃりーぱみゅぱみゅの作詞作曲・中田ヤスタカはとてもじゃないがメロディと詞を同時につくっていかなければできあがらないだろう。
そこに見るのは職人としての仕事と矜恃である。それがプロというものではないかと、プロ不在の時代に思う。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
森進一、美空ひばりとの衝撃秘話 5時間待たせる→失言でさらに怒らせる
ORICON NEWS / 2024年11月22日 17時53分
-
aiko49歳に 「テレビいっぱい出ろとか言うのやめてください」→スタッフ全員が下を向き、その後…20代の頃にショックを受けた“出来事”とは?
文春オンライン / 2024年11月22日 11時10分
-
「ひさびさに来たよ、京平さん」筒美京平が眠る鎌倉で、松本隆が語ったこと
CREA WEB / 2024年11月16日 11時0分
-
ちあきなおみ、NHKに残る秘蔵映像を公開 超貴重「夜へ急ぐ人」フルコーラス披露の様子も【セットリストあり】
ORICON NEWS / 2024年10月31日 20時32分
-
ファイナルコンサートから16年、祖父・原信夫の音楽を再び
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年10月31日 5時0分
ランキング
-
1品川イオンスタイル「最強フードコート」の実態 太っ腹にも程がある?自由すぎる食のスポットだ
東洋経済オンライン / 2024年11月24日 12時0分
-
2コンビニ大手3社の「肉まん」「高級豚まん」を実食。この冬に食べるべき“コスパ圧倒的”の肉まんは
日刊SPA! / 2024年11月24日 15時52分
-
3煙草を「のむ」ってわかりますか?古い注意書から気付かされた日本語の変化
よろず~ニュース / 2024年11月24日 12時10分
-
4とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
-
5ナッツを食べると認知症予防になるのか…理想は1日30g
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月24日 9時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください