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世界最大発行部数「読売新聞」は御用新聞になりはてた?

メディアゴン / 2017年6月13日 7時40分

山口道宏[ジャーナリスト]

* * *

週刊文春が言うように「驕るな!安倍!」である。

安倍政権にとって頼みの綱だった「支持率」の低下が止まらないという。「森友・昭恵」「加計・晋三」と、この首相夫婦が恥じることなく縁者への露骨な便宜を図る、すなわち血税の使い放題の仕儀に国民の怒りが収まらない。

またそれを可能にさせる一連の官僚の忖度とは、内閣官房が有する官僚の人事権を餌にした猟官制の結果であることも明らかになった。

さらに国会で審議中の「共謀罪」なる一億総ストーカー法もある。これには、国連もさすがに懸念を表明したというのに、

 菅義偉官房長官「(そんなの)関係ない。」

である。だが、さすがにここにきて降参する色合いが濃くなったという。前川前文科省事務次官の、勇気ある告白が注目されている。

 「あるものをないとは言えない。」

とは件の加計学園への特別な便宜をほのめかす「行政文書」の存在だ。それを「怪文書のたぐい」(菅義偉官房長官)と言ったものだから、いよいよ引くに引けなくなった。

【参考】安倍首相「読売を熟読して」発言は癒着ぶりの極み

かつてこれほどの職権乱用、不正を疑われる宰相はあったか。その隠ぺい体質に国民はほとほと愛想をつかしている。お隣りの韓国だったらこれだけの材料があれば舞台はとっくに裁判所に移っている。なにしろ、現職の首相夫婦のなした権力を利用した税金私物化の疑い、という事件なのだから。

しかし、「御用新聞・読売」(週刊文春)は、なんと前川氏が「出会い系バーにいた」 を一面トップに掲げて官邸の援護射撃。これには同じマスコミ業界からもバッシングが続いた。「読売」にジャーナリズムの矜持はないのか、と大谷昭宏氏をはじめ読売ОBの記者たちも嘆いている。

また、首相自身が考える改憲案を自らがテレビを通して国民に向かい「読売を読んで」と公言した。その癒着ぶりからも「読売は、もう死んだ」と言わざるを得ない。

「読売」は安倍夫妻とともに、このまま自滅の道へと進むのか。「読売」の記者に前川氏のような人間はいないのかと思う。

全国紙としては朝刊895万部、夕刊270万部で世界最大の発行部数を誇ると言われる読売新聞。この記事をお読みの方にも読売をとっている方は多いことだろう。そんなみなさんに問いたい。

 「このような現状でも、お宅は読売新聞ですか?」

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