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<早稲田祭で上西小百合が撃沈>講演会の講師としても厳しい洗礼?

メディアゴン / 2017年11月5日 7時30分

<早稲田祭で上西小百合が撃沈>講演会の講師としても厳しい洗礼?

矩子幸平[ライター]

* * *

11月5日(土)に早稲田大学「早稲田祭2017」において、田嶋陽子氏(元参議院議員)、上西小百合氏(前衆議院議員)、水野ゆうき氏(現千葉県議会議員)というメディアで何かと話題となる女性政治家3名による講演会が、早大の学生サークル「人物研究会」の主催で開催された。

この講演会は開催が発表された段階から話題となっていた「いわくつきの早稲田祭イベント」である。まず、芸能界進出を狙っていると言われる上西氏だが、ツイッター上では「早稲田に来るな」などという否定コメントが殺到していた。

一方で、メディア出身の気鋭の女性政治家として最近注目を集めている水野氏に対しては、「断るべき」「(上西のような人物と)一緒に出ない方が良い」「政治家としてマイナス」という反応がFacebookを中心に多発した。支援者からの強い「引き止め」もあったそうで、講演会自体の実現すら危ぶまれていたようだ。

もちろん、上西氏単独での講演会もあり得るが、その場合「マスコミの上西いじりに便乗したキワモノイベントになる」(主催団体関係者)可能性もあり、早稲田祭での女性政治家を知るための講演会としての本来の趣旨や意義も薄れてしまう。

しかし、水野氏は引き止めのコメントに対しては、「共演者で仕事を選ぶよりも、学生に少しでも政治に関心を持ってもらえるように努力する」といった主旨の説明を丁寧に繰り返し、どうにか実現にこぎつけたようだ。

結果的には、当初のキワモノ企画的な予想はハズれ、講演会自体は女性と政治に関する真面目なディスカッションが繰り広げられた。上西氏に相対するのは「テレビタックル」などでもお馴染みのフェミニスト・田嶋陽子氏と支援組織を持たずに有力候補を破って無所属で千葉県議に当選する水野ゆうき氏の2名である。上西氏もエンタメ性とバラエティ感は封じ込めざるを得ないような状況であったようだ。

しかも、田嶋氏と水野氏は同じ津田塾大学出身で、共に理論武装型。これといった理論的な攻撃力を持たない上西氏にとっては全体的に「分が悪い」といった様子。得意の大阪弁や芸人風のツッコミを細かく繰り出してはいたが、それらに田嶋・水野両氏は完全にスルー。

上西氏が「私も政治家」的なテンションに切りかえた発言をしはじめても、現役議員の水野氏からは「実際に国会議員として何をやったのですか?」と厳しいツッコミ。むしろ水野氏のそっちょくな切り返しの方に会場の爆笑が集まっていた。

【参考】<女性議員の「おしゃれ」の是非>女性政治家が「女性らしく」振舞うことは許されるか?

世間を騒がせた上西氏の温泉不倫について上西氏は「不倫報道は真っ白やで!」と声を荒げるなど、切り返しのパフォーマンス(?)をやってはいたが、スキャンダルの話題となると隣の田嶋氏と水野氏はそっとマイクを置き、田嶋氏が「くだらない、次の話題へ」と一刀両断。

主催団体の関係者によると「今回の企画はエンタメ性の強い上西さんと女性学専門の田嶋さん、そして優等生議員の水野さんを呼んで対極的な女性政治家たちのキャスティングを実現したかった」という。

いずれにせよ、「さゆりスト」にとっては今回のイベントは上西氏の空振りが目だち、真面目な議論での上西節も見られず、少しガッカリ? だったかもしれない。

芸能界進出やら、テレビコメンテーター狙いなどの意図があると報じられる上西氏だが、必ずしもその評判は芳しくない。一方で、「元政治家」にとってはお約束の「講演会の講師」という仕事も簡単ではない。

今回は、大学での講演経験も豊富な百戦錬磨の田嶋・水野両氏という「強敵」が相手だったとはいえ、上西氏の「講演会講師」として厳しい洗礼となったようだ。

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