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<かわいがり?弄び?>SNSで人気「爆毛赤ちゃん」の是非

メディアゴン / 2018年8月26日 7時30分

<かわいがり?弄び?>SNSで人気「爆毛赤ちゃん」の是非

大嶋孝充(美容整体師)

* * *

たった数か月でインスタグラムのフォロワー数を24万人まで増やした「爆毛赤ちゃん」が海外でも人気だそうです。少しでもネットに接触した生活をしていれば、一度ぐらいは目にしたことがある人も多いかもしれません。

生まれた時から毛量が多く、ふさふさに爆発した髪がかわいらしい赤ちゃんの写真を、母親がインスタグラムにアップしたことから火がつき、あれよあれよという間にフォロワー数は3か月ほどで24万人を超えています。

しかし、写真を見れば気づく人も多いと思いますが、非常にかわいい、魅力的な赤ちゃんではあるものの、冷静に見てみれば、はたして「爆毛」と騒ぎ立てるほど、毛量が多い赤ちゃんなのでしょうか?

確かに普通の赤ちゃんよりは毛量は多そうですが、「爆毛」というほどではないと思えてなりません。整体師である筆者は、毎日、いろいろな人の体を見て、そして触っています。もちろん、髪の毛だって頭の一部ですからよく見ます。不妊の相談を受け、施術で改善することもあります。

そんな経験からしてみても、また、子を持つ親としての経験からも、「爆毛赤ちゃん」が「爆毛」という程の特筆性があるようには見受けられません。

つまり、筆者には「爆毛赤ちゃん」の写真は、普通より少し毛量が多いだけの赤ちゃんに、インスタグラムに写真をアップしている母親がドライヤーなどでインスタ映えするように髪を逆立てて、整髪料などを利用しつつ、「爆毛ヘア」を作っているようにしか見えません。

【参考】スーパーで子供に「ママ、これ買って」と泣かれたらどうすべきか?

もちろん、世界の歴史、日本の歴史を紐解いてみれば「多毛症」は存在しており、障害や差別として悩んでいる人も少なくはありません。「多毛症」などに比べたら、毛なんてないに等しいこの赤ちゃん。母親のインスタ映えの努力と可愛さで人気が出ただけといわざるを得ないように思います。

むしろ、今年は例年にない猛暑が続いていますから、毛量が多いなら、短く切ってあげるべきが親心ではないでしょうか。インスタグラムに写真をアップしている場合ではありません。

インスタ映えのためにダラダラと髪の毛を伸ばし続けることで、赤ちゃんが得られるメリットは何もありません。

そう考えると、1歳にも満たない我が子をおもちゃにしてインスタグラムの人気者になった母親に嫌悪すら感じるには筆者だけでしょうか。可愛い我が子を見せびらかしたい気持ちは分かりますが、この異常な暑さの中でも髪を切ってもらえず、暑さに耐える赤ちゃんが心配でしかありません。

赤ちゃんは変化に非常に敏感で、ちょっとしたことでも体調に変化をきたします。この赤ちゃんも、確かに普通よりは多少は毛量が多いので、もしかしたら何かしらの心身トラブルを抱えているのかもしれません。普通よりも多い毛量は、赤ちゃんからのメッセージなのかもしれないのです。

日本は世界でダントツの食品添加物大国。当たり前に利用されてきた添加物の中には、後に劇薬指定に切り替わったものもさえあります。これらの添加物が不妊や障害児童の原因だと訴える専門家もいるほどです。国や専門機関も盛んに警鐘を鳴らしているのは周知のことでしょう。

子どものをかわいがることと弄ぶことをはき違えて、結果的にたんなる虐待にならないようにインスタ親は細心の注意が必要です。安心安全なものを使うための知識を身につけることが必要な時代なのかもしれません。

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