<次世代スターの予感>男女コンビ「蛙亭」ブレイクへの余計なお世話
メディアゴン / 2021年2月23日 7時30分
メディアゴン編集部
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次のコント界をになうスタア誕生と言っていいと思う。
岩倉美里(1990年生まれ30歳:身長160cm、体重59kg宮崎県出身 女性)
中野周平(1990年生まれ30歳:身長176cm、体重82kg岡山市出身 男性)
この二人の男女ユニットは吉本興業所属の「蛙亭(かえるてい)」という名だ。「マッチング・アプリ」とのタイトルのコントを見たとき、笑うと同時に感じたのは新鮮な衝撃だった。こういう気持ちになったのは、思い返してみればコント55号、東京乾電池、東京ヴォードヴィルショウ、インパルス、大森カンパニー、かもめんたる以来である。
近年、上手なコントユニットはこれまでいく組かいたが、いつも新鮮さは感じなかった。では蛙亭なぜ新鮮なのか。コントの命とも言える設定が新しいのである。コントは芝居の一種だから、先にどういうストーリーが展開するのかワクワクする設定が用意されなければならないと考える。その点で蛙亭は、群を抜いている。
人物の性格設定もきちんとしていて破綻がない。女性の岩倉が書いているという台本が自分たちコント俳優が(敢えてこう言う)持つ性格を把握しているからだろう。
今という時代も蛙亭を手を広げて迎えてくれるだろう。インパルスの板倉俊之や、かもめんたるは、ちょっと時代が早かったのかも知れない。今は、コントが再びメジャーに取り上げられつつある時代であり、蛙亭には多いに活躍できる舞台が用意されるだろう。
[参考]<いまこそ期待>2013キングオブコント優勝「かもめんたる」
さて、蛙亭が、メジャーへの茨道をさらに登っていくための余計なお世話を言っておきたい。
コントを作家に台本を書かせてはいけない。自分たちでずっと書くべきだ。作家の付いているコント番組に呼ばれることもあるだろう。その時も、わがままを言って、自分たちに台本を書かせてもらうようにお願いするのが良いとおもう。忙しくなって作家に書いてもらわないと間に合わなくなることもあるだろう。そういうときでも、気に染まない台本にも金は払うからといって、たくさん台本を手に入れ、ボツにする自由を自分たちが持つべきだ。
突っ込みをセリフにして言わず、芝居のリアクションで出来るのはいま、蛙亭だけかも知れない。大阪にいるからと言って、大阪流に染まる必要はない。余計なセリフは喋るな、動いてください。
オチにこだわる必要はまったくない。終われればいい。漫才のように「ありがとうございます」とも言う必要はない。オチを考えるんはいいが、そこに時間を掛けるのは無駄な作業だ。
もっと余計なお世話だが、漫才はもう止めた方がよい。漫才をやっているとつい喋ってしまうからだ。漫才の方が楽かも知れないが、稽古のいるコントに注力した方がいいと思う。今は、フリートーク全盛の時代で、蛙亭は、それも出来ないこともないので、呼ばれることが増えるだろうがマネジャーと相談して最低限にすべきだ。吉本興業のマネジャーには胆力のある人物も多いはずだから、蛙亭のやりたいことを主張して実現していくのが望ましい。
蛙亭の欠点は、まだ、芝居の上手さがいわゆる俳優レベルに達していないことだ。舞台上に、ただ立っているときの姿が決まっていない。何も芝居していないときの姿がかっこわるい。吉本新喜劇に出してもらうといいかもしれない。松竹新喜劇を観に行くのも良い。宝塚も良い。日舞など習ってみるのも良い。小劇団も見てみますか。
蛙亭には大きな未来が待っている。もう少しで、本物のコメディアン誕生だ。
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