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久しぶりに『週刊さんまとマツコ』をみて驚いたワケ。

メディアゴン / 2021年12月7日 7時30分

久しぶりに『週刊さんまとマツコ』をみて驚いたワケ。

高橋秀樹[放送作家/発達障害研究者]

***

久しぶりに『週刊さんまとマツコ』(TBS)を見て驚いた。さんまとマツコが料理をしているではないか。昼間の番宣で「パラパラチャーハンを作る」と何度もアナウンスしていたので、悪い予感はしていたのだが、あの二人である。まさかストレートにチャーハンを作るとは思っていなかった。

しかも進行役の芸人までいるではないか。番組を仕切っているのはハリセンボンの近藤春菜である。どういうことだろうと調べてみると、どうやら、二人以外に進行役を入れるのはもう常態化しているらしい。二人だけだから期待していたのに。

さて、あなたは「パラパラチャーハンを作る極意」を次のどの番組で見たいだろう。

*博多華丸・大吉司会の『あさイチ』:ゆっくりしっかり、年寄にもわかるように教えてくれるだろう。

*立川志の輔と小野アナウンサー司会『ためしてガッテン』:科学的にナゼ、パラパラだと美味しいか、それも解説してくれるだろ。

*『キューピー3分クッキング』:おなじみ、3分なので手っ取り早い。

*『週刊さんまとマツコ』:爆笑トーク付き。

さんまは、企画に対しては厳しいから、ディレクターが好き勝手にやっているとは思えない。企画を提案した上で、さんまのOKは得ているはずだ。そもそも『週刊さんまとマツコ』というタイトル自体が、何をやってもいい構えだし、さんまがディレクターを育てようとして始めた番組なのだろうか。だとしたら、なぜTBSのディレクターを育てる義理があるのか。

[参考]『週刊さんまとマツコ』はなぜそっちへ行った?残念な理由

さんまとマツコのキャステイングなら、そう簡単に番組は終わらないから、いろんな試行錯誤をして、企画の当たりを待つという贅沢なことをしているとも考えられる。だが、それにしてはラインナップされている企画がどこかで見たことのあるようなものばかりだ。攻めた企画がない。

さんまとマツコがもらった実験枠ということなら、いっそのこと『笑点』の裏の時間帯で笑いをやってほしい、と筆者は思う。もう65歳になったさんまにやってほしいのは、二人が身辺雑記をしゃべるフリートークだ。進行役も、ロケVTRも、ゲストも、企画もいらない。

タイトルは『週刊さんまとマツコだけ』に変更。ルールが一つだけある。番組以外では二人は話してはならないし、連絡さえ取ってはいけない。

ところで。番組にはパーパス(志)が必要だと思うが、この番組の当初のパーパスは何だったっけ?

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