<NISAをやるならSBI証券一択?>口座数日本最多のSBI証券が顧客満足度でもNo.1と支持される理由
メディアゴン / 2024年8月30日 7時0分
時田秀一(ライター)
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2014年に始まったNISA(Nippon Individual Savings Account:少額投資非課税制度)はこれまで株式投資などに関心のなかった層を中心に急激に拡大している。
金融庁の発表によれば、2024年3月末時点のNISAの累計買付額が約41兆円。これは、新NISAのはじまる直前の2023年12月末の段階と比較して、17%も増加したことになる。口座数も約2,322万口座にも至るという。
このような新NISAの急速な普及は、新NISAがこれまで株式投資に関心を持たなかった層の急激な関心を高めていることを示しているといえよう。
これからNISAをやろうと考える人は急増しているが、その大部分は、これまで投資経験がない層であることはいうまでもなく、そもそも預貯金以外に金融資産に関心すら持ってこなかった層である。
「株で儲かっても、一定金額までは税金がかからない」「インフレの拡大で貯金しても目減りするだけ」という側面だけが一人歩きしている危惧はあるが、とにかく、投資への敷居を一気に引き下げたことは間違いない。
さて、ここで注目したいのが、「いったいどこの証券会社が良いのか?」ということだろう。既存証券会社がネット部門を立ち上げていることはいうまでもないが、ネット専業の証券会社も続々と立ち上がっている。そのサービスはかなり細かい部分で「違い」を出す傾向にあり、なかなか素人には良し悪しの判断がしづらいというのが正直な感想だろう。
そこで本稿では口座数と顧客満足という側面からネット証券選びの基準を考えてみたい。
まず、開設口座数を見てみよう。
口座数とはすなわちユーザー数である。ユーザー数とは「選ばれている数」である。選ばれるということは、もちろん、選ばれるだけの肯定的な理由があるわけで、口座数ランキングはそのままその証券会社の信頼度と、使いやすさ・わかりやすさを含めたサービス充実度を意味していると言っても良い。
特に、ネット証券の口座開設者の多くは投資初心者である。そのため、ネット証券の口座数やその増加率は、初心者にとってのわかりやすいさ、使いやすさのバロメーターにもなっているといえるだろう。
そういった観点で見ると、2024年7月に「国内初で証券口座数1,300万口座を突破」というニュースが話題となったSBI証券が注目できるだろう。口座開設者の多くが、新規参入組であり、SBI証券が投資初心者にもっとも選ばれている証券会社ということになるだろう。実際、SBI証券は直近5ヵ月での口座増加数は100万口座に達するというから驚異的だ。
ちなみに、主要な証券会社の口座数のランキングは以下の通り。
・SBI証券:1,300万口座
・楽天証券:1,100万口座
・野村證券:552万口座
・SMBC日興証券:397万口座
・大和証券:313万口座
・マネックス証券:262万口座
・auカブコム証券:173万口座
野村證券、SMBC日興証券、大和証券は古くからある既存の証券会社であり、いわゆる専業のインターネット証券会社ではない。新NISAなどをきっかけに、新たにネット投資に参加した層とは考えにくい。
そもそも、店舗の窓口で手続きをして、証券会社員の担当者がつく・・・と従来の形式にはいささか隔世の感がある。不動産ですらネット購入してしまうような今の時代には即していないように思う。24年3月現在、全国の自治体で、書店が存在しない自治体、すなわち自治体の無書店率は約28%と言われているが、証券会社や銀行といった金融機関も例外ではない。
そう考えると、SBI証券が持つ、新規ユーザー層/投資初心者層への圧倒的な訴求力がわかる。
そこでさらに着目したいのが、「顧客満足度」である。「口座数=選ばれている数=満足度」という方程式が成り立つので、顧客満足度は当然高いだろう。この評価を客観的に示した指標を見てみたい。
2024年1月4日に発表された、オリコン株式会社の調査によれば、オリコン顧客満足度®ランキングにおいて「ネット証券」「iDeCo 証券会社」2部門にてSBI証券が1位を獲得した。開設口座数ランキングと合わせて二冠である。
オリコンランキングといえば、音楽売り上げランキングを調査している「オリコンヒットチャート」で知られる。我が国のランキング調査業界の老舗であり、その調査結果が大きな生活・消費動向への影響力を持っていることは周知の事実だ。
そのオリコンランキングのネット証券部門において、SBI証券は「取扱商品」、「資産管理」、「システムの安定性」、「取引手数料」にて1位を獲得したというわけだ。
オリコン顧客満足度ランキングは、実際にサービスを利用した14,703名の消費者を対象に行われており、統計的な正確さ、信頼性は高い。また、そのデータは国立情報学研究所を通じて国内外の学術研究機関に公開・提供されるなど、学術・研究でも利用されるという精度の高いデータであることでも知られる。
このような厳密な調査において1位を獲得しているということは、その満足度の信憑性も極めて高いと言えるだろう。「顧客満足度1位」を標榜する企業は分野を問わず少なくない。しかしながら、その多くが「自社調べ」であったり、「限定的な対象での調査」だったりと、必ずしも信頼性が高いとは言い難い。それに対して、SBI証券が獲得したオリコン顧客満足度ランキング1位が持つ意味は実はとんでもなく大きい。
ではなぜSBI証券がオリコン顧客満足度1位に選ばれているのか。その要因は、満足度1位となっている項目を見ると一目瞭然だ。
「取扱商品」「資産管理」「システムの安定性」「取引手数料」というこの4つは、いずれもネット証券ユーザーにとって、最も重要な部分だろう。ネットで手軽に投資に取り組めるのは良いが、取扱っている商品種類や商品数が脆弱であれば本末転倒だ。既存証券会社の場合、「店頭限定」などでネットよりも優先的に良い商品を誘導するケースもあることを考えると、窓口に行くことのないネット証券ユーザーにとっては重要なチェックポイントである。
「資産管理」や「システムの安定性」はいわずもがなである。インターフェースが使いづらい、すぐ落ちる、アクセス不全になりがち、どこに何があるかわかりづらい・・・などは「やすかろう、まずかろう」なネットサービスあるあるだ。ブラウザやアプリで容易に、そして安定的に資産管理ができることは、ネットユーザーには何よりも求められる項目だろう。そして「取引手数料」も、「何でも無料、何でも格安」を意識しているネットユーザーには重要なポイントだ。SBI証券の手数料は無料であるので、当然その満足度は高い。
つまり、オリコン顧客満足度ランキングでSBI証券が1位を獲得している項目はいずれも、ネット証券として本質的な、そしてもっとも重要な項目であることがわかる。その重要性は、多少のサービスや特典などで瞬間風速的に高められるようなものではない。
以上を鑑みると、投資初心者、特にNISAなどでネット証券を始めようと思っている人がSBI証券を選んでいるということは納得だ。もちろん、投資には目的に応じて様々な視点がある。その状況は人によってさまざまだろう。日々新しいサービスが展開されているので、判断に迷うことも多いかもしれない。
本誌では悩める投資初心者にも、わかりやすく、具体的な比較・解説記事をリリースしてゆく予定だ。
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