属性と履歴だけで「自分の好み」を推測するiTunesのGeniusmix機能に改めて感動?してみた

メディアゴン / 2014年11月30日 0時10分

水留章[テレビ番組制作会社 社長]

* * *

車を運転する時に音楽を選ぶのは結構大変だ。愛聴盤が沢山ある時はある時で、全然ない時も、それはそれで選曲が大変だ。結局いつも同じものを聴くことになったりする。車を降りるときに「あっ!あれを聴くんだった」と気がついたりする。

そんな時に重宝してしまうものと言えば、アップル・iTunesが備えている、とても不思議で便利な機能、Genius mixだ。これは利用している人は多いだろう。しかし、今更ながらかもしれないが、これがとても便利で尚且つ不思議で仕方がない。

アップルの説明によれば、このGenius mix機能とは次のようなものである。

 「Geniusとは、アップルにライブラリのデータを送信することでそれぞれの楽曲の相性の良いものを自動的に選択。似たタイプの楽曲がそろったプレイリストを自動的に作成してくれる機能のことです。音楽に統一感があるため、普通のシャッフル再生とは異なった楽しみ方ができます。」(TeachMe iTunesから引用)

要するに似た傾向の曲を、自動選曲して流してくれるというものだ。筆者を例に挙げれば、iTunesライブラリに1万曲以上の曲が入っている。それをこちらが何もしないのに最大12のジャンルに分けてMixを作ってくれる。

例えば筆者の場合であれば、次のようなMixが作られている。

1. [60′s mix] → ビーチボーイズ など
2. [クラシックロックmix] → レッドツェッペリン など
3. [クラシックロックmix2] → カーペンターズ など
4. [アダルトオルタナティブロックmix] → U2 など
5. [ブリティッシュインヴェイジョンmix] → ビートルズ など
6. [クラシックmix] → エドワード・エルガー など
7. [コンテンポラリーフォークmix] → ボブ・ディラン など
8. [邦楽コンテンポラリーフォークmix] → 忌野清志郎 など
9. [J-POP 女性mix] → 竹内マリア など
10. [邦楽ロックmix] → CHAR など
11. [クラシックR&B mix] → スティビー・ワンダー など
12. [アダルトコンテンポラリーmix] → スティング など

このGenius mix機能が、妙にツボにはまる。覚えてはいても、自分の記憶の検索装置に引っかからない曲はたくさんある。当然普段かけていない歌は少なくない。

Genius mixのおかげで、そうした心の中の隠れた名曲が登場してくれる。或いは、買った曲で喰わず嫌いで聞かなかった曲にも随分と良い曲があるんだなぁなんて感動してしまう。自分の意思とは関係なく強制的に聞いてしまうからだ。それに、自動選曲しているだけなはずなのに、微妙にこたらの好みを反映してくる。心の中を見透かされているようで気持ちが悪いくらいの時もある。

iTunesに入っている曲は登録した時に属性が曲名、アーティスト、作曲者、ジャンル、アルバム名、再生回数となっている。「これだけ」というべきか、「こんなにも」というべきか?は、よくわからないが  この属性と履歴があれば、筆者の気持ちは簡単に推理できてしまうのかなぁと思ってしまう。

そうなると思い出してしまうのが、Amazonの「あなたへのおすすめ本」の機能だ。

相当に自分の好みを分かっているねぇ!ありがとう!なんて気持ちになるくらいの推薦本がメールでくる。「買ってしまう、、、、、」「後悔しない」でも、そのことで少し後悔もする

「一つ一つの属性と履歴から心が推測できてしまう。」

と、いうことなのだろう。

このGenius mixを使っていると、自分専用のラジオ局を作ったような感じになる。しかし、自分でやったことと言えば、千数百枚のCDをパソコンに入れただけ(そう考えると結構時間かかったているように思うが)。

となると、Amazonのオススメ機能は「自分の頭の中の夢の図書館」なのかな・・・とも思える。もちろん、理想の図書館で読書するためには、金はかかるわけだが。「今は買わないリスト」ばかりを作っているような場合でも、向こうはオススメを推測してくれるのだろうか?

いづれにせよ、ユーザーであるこちら側は頭は使っていない。ただ、作業するだけなのだ。

メディアゴン

トピックスRSS

ランキング