<過労死防止法の施行から1ケ月>進む弱肉強食と一層の格差拡大に「無力化」が懸念
メディアゴン / 2014年12月22日 3時35分
山口道宏[ジャーナリスト]
* * *
過労死等防止対策推進法(「過労死防止法」2014年11月1日)が施行されて1ケ月。
12月のとある日、各地で過労死の遺族らによる集会が持たれた。それは過労死防止法の完全実施から、過労死の根絶を目指すことが目的だった。
「アベノミクス」は一層の弱肉強食と格差拡大を呼んでいるだけに、当初から同法の無力化が懸念されていた。現状で非正規雇用者が全労働者の4割近くを占めている。若年労働者では「一生が非正規で始まり非正規で終わる」といったことさえ真顔で語られるようにさえなっている。
やむを得ざる長時間労働や抵抗できないパワハラなどから、若くして身体はボロボロに。心の破壊に至れば、職場復帰どころか、社会復帰も危うい。
一方、「インターバル制度」(24時間うち最低連続11時間休息義務化)や「ホワイトカラーエグゼプション」(労働時間不問・成果主義支払い制)といった新たな主張もあるが、そもそも動機が不純だ。それらは規制緩和に端を発した新たな経営者論理に他ならないからだ。
被害者とその家族によって先の運動は始まった。いわば「遵法闘争」だ。モノいえる雰囲気の醸成に、また勇気ある告発にマスコミはこぞって応援をしなくてはいけない。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
解雇規制見直しの小泉進次郎氏「解雇しやすくするのか」との指摘に「違います」と即答
東スポWEB / 2024年9月13日 18時7分
-
小泉進次郎氏 解雇規制緩和めぐる誤解に説明「緩和でも自由化でもない」「令和に合わせるだけ」
スポニチアネックス / 2024年9月13日 17時3分
-
非喫煙者も「喫煙所が足りない」と思っていた──喫煙所不足が招く「マナー違反」
ニューズウィーク日本版 / 2024年8月29日 10時0分
-
最低賃金アップの波 「価格転嫁できない」中小企業はどうなる?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月28日 7時30分
-
50代女性「非正規公務員」です。業務量は常勤職員と変わりませんが勤務時間が「15分」短くなりましたが、老後に影響はありますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年8月27日 10時10分
ランキング
-
1「自分の選択すべき道しっかり考える」斎藤兵庫知事、NHK番組に生出演、進退明言せず
産経ニュース / 2024年9月20日 20時32分
-
2大分、北海道の原告が和解=強制不妊、合意後初―地裁
時事通信 / 2024年9月20日 18時43分
-
3救急車のフロントガラス壊す・酔った患者の家族が暴行、消防隊への妨害が5年で96件…東京消防庁
読売新聞 / 2024年9月20日 16時48分
-
4官僚に聞いた「首相になってほしい人物/なってほしくない人物」。“高圧的”と噂のある候補は軒並み不人気
日刊SPA! / 2024年9月20日 8時54分
-
5日本海溝周辺の緊急地震速報、最大15秒遅くなる恐れ…9月24日~11月19日のうちの8日間
読売新聞 / 2024年9月20日 19時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください