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<箱根駅伝を計算してみました>学生だけで20校40万人・卒業生50学年分で2000万人が視聴者の基礎票?

メディアゴン / 2015年1月7日 0時20分

水留章[テレビ番組制作会社 社長]

* * *

今年も箱根駅伝が終わりました。優勝常連校ではない青山学院大学の勝利で話題も多い大会だったと思います

「HAKONE」の魅力については様々語られています。

正月のある新聞に日本テレビOBで箱根の中継を始めた方のインタビューが載っていました。その人によれば、当初、中継を開始するにあたり、

 「たかが関東ローカルの大学イベントで、全国の人の興味が惹きつけられるのか?」

と、不安に思ったそうです。しかし、出場する選手学生たちの大学はを見てみれば、いづれも全国区の大学ばかり。これを見て、「イケる!」と思ったそうです。さすがに箱根駅伝中継を始めた敏腕プロデューサーの感覚だなぁ、と思わず感心してしまいました。

これを読んで改めて思ったことがあります。箱根駅伝が多くの人を茶の間で魅了するのは、大学進学率の高まりもその一翼を担っているのではないだろうか? ということです。今、日本の大学進学率は53%。東京地区に限って言えば65%。大学が特別な高等教育ではなく、多くの人にとっての身近が存在にあるという感じではないでしょうか。

親戚の子供が芸人になったとしましょう。その子がテレビに初出演する時があれば、親族としては、お笑いに興味があろうとなかろうと、チラっとでは見るはずです。箱根駅伝を見てしまう心理というのは、同じような理屈であるように思います。

しかも、大学生は毎年卒業と入学を繰り返し、メンバーを回転してゆきますから、マンネリ化も起きない代わりに、伝説や物語が蓄積されてゆきます。何よりも、大学というものは、卒業しても、「ハイ、さようなら」というわけではなく、学歴(学校歴)として、好むと好まざるとは無関係に、良きにつけ悪しきにつけその後も、自分たちの人生に付きまとってくるものです。否が応でも、視線が向いてしまいます。

ツマらない計算をしてみます。

今年の箱根駅伝の上位校の学部生の数は青山学院大学が1万7千人強です。駒澤大学が1万5千人強。東洋大学、明治大学が3万人弱。早稲田大学が4万4千人となります。ざっとした計算で一大学の在校生がはおよそ2万人とすると、箱根駅伝は20校出ますから40万人。これに卒業生50学年分いるとして2000万人。

大学院生、聴講生、親戚関係、友人関係、付属校、その他の学校関係者。学校城下町で営業しているお店関係者などを加えれば、さらにその数は増えてゆきます。これが、箱根駅伝を囲んでいる「お茶の間の基礎票」になっていると思のは計算違いでしょうか。

実際身の回りでも青山学院の関係者卒業生がこれほど多いのか! と驚くほど存在していました。しかも、今回の青山学院の就床は、青学が箱根駅伝の伝統校でなく、予想外の結果だっただけに、OB含めた関係者の喜びも一段と大きいと思います。

勿論、箱根駅伝のの魅力は、その選手たちのスポーツ性、テレビ中継の素晴らしさ、正月のハレの気分が根本であることは言わずもがなですが。

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