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<安藤優子の新番組に期待する>裏番組「ミヤネ屋」の独擅場を打ち崩すことは視聴者にもメリット

メディアゴン / 2015年2月23日 1時31分

高橋秀樹[放送作家]

* * *

日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時15分から)の真裏で、フジテレビが今年4月から安藤優子キャスター(55歳)の情報ワイド生番組をスタートさせるそうである。筆者はこの新番組に期待する。

 「同じような番組を横並びで並べて…」

とか、

 「独自性はないのか」

と言うのが、こうした編成に対する聞き飽きた反論だが、筆者はこうした編成にも大いにメリットがあると考える。情報番組は、今は「ミヤネ屋」の独擅場であるが、互いが切磋琢磨して、真実を伝える競争になるのは、視聴者にとって悪いことではない。独占は創造の邪魔である。

安藤さんの番組に外野から、期待する者として、いくつかの希望を述べておく。

(1)スタッフの女性比率を5割に近づけて欲しい。

見る人は女性が多いだろう。女性が見る番組は女性が作る方がいいという単純な理由ではない。番組は女性だろうが男性だろうが、優れた人が作る方がおもしろい。その優れた人の比率で女性を多くする。ADは女性だけなんていう考え方とは対極にある。ふだんから、スーパーマーケットには行かない男性や、銀行で金を下ろしたこともない男性は、スタッフにはしてはいけない。

(2)安藤優子さん以外の「番組の主人」になれる人が必要だ。

安藤さんは優れた司会者である。この安藤さんの意見と権威に真っ向から対抗できるプロデューサーが必要だ。それも、たった一人で。

(3) 何をやる番組かはっきりさせて欲しい。

番組が始まるとたいてい「差別化」というような言葉を使って「裏番組とは違う内容のネタをやろう」と主張する人が出てくるが、この人は「差別化」の、本来の意味がわかっていないから無視した方がいい。筆者としては「ミヤネ屋」と、真っ向勝負して、事件事故政治経済を取り上げ、その内容や切り口で「差別化」をはかる番組にして欲しい。芸能グルメ旅街ネタを中心にする方針なら、それはそれで徹底すれば良い。

(4)コメンテーターを使うなら専門家だけにして欲しい。

 単なる印象で感想を述べる人はいらない。コメンテーターは情報を持った専門家しかいらない。この専門家も手抜きすることがあるので。きりきり絞ることだ。何にも考えてこない専門家も時にいるので、そういうときは 安藤さん、その専門家にものすごく基礎的なことを聞いて下さい。「イスラムの、語源は何ですか。」

(5)出れば、手なりでなんとかなるだろうと考えている人を、演者もスタッフも一人たりともスタジオに入れてはいけません。

(6)「その他大勢」はいりません。

フジテレビは「その他大勢」が大好きですが、本質的には必要ありません。「その他大勢」の代表として、男性MCに高橋克実さん(53歳)が起用されているですよね。安藤さんだけじゃ弱いからと言う誰かの発言があって高橋さんが起用されているのだとしたら、それは安藤さんにも、高橋さんにも失礼な話だし、安藤さん、高橋さんの座組を、魅力的に前面に打ち出す策をぜひ。

(7)権力の監視装置であって欲しい

「是々非々で批判を」というのは、議論を好まない日本人には、好まれる考え方ですが、ジャーナリズムはポリティクスやアカデミズムの対義語であることを任じて、今権力の座にある者の監視を、きちんと行って欲しいです。

(8)「主婦はどうせこの程度のもしか見ないよ」と思ってはいけません。

「そんなことは、わかってるよ」と、言われそうなことを長々と書きましたが、そう思われましたら、お棄て置きください。

あ、それから「占いコーナー」はいりません。なんだかんだで人気のある鉄板コンテンツであることは、重々承知ですが、やっかり、結局「嘘」ですから。

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