精神科医が教える「うつ病」夫に対して絶対やるべきこと【通院編】

Menjoy / 2012年1月20日 12時0分

これまで、うつ病の症状が現れた夫を持つ妻へのアドバイスとして、“効果的な受診の勧め方”“病院選びのコツ”などをお届けしてきました。

今回からは、治療中の注意点をお伝えします。引き続き、ゆうメンタルクリニック院長のゆうきゆう先生からお話をうかがいました。まずは、初診時や通院時に妻が夫のためにできることを紹介します。


■夫の症状“観察メモ”を作ろう

初めてのメンタルクリニックといえば、誰でも緊張してしまいますよね。初診時には30分程度時間をとって医師が患者の症状などについてじっくり話を聞くことが多いとのことですが、妻が何か気を付けるべき点はありますか?

「症状の記録があると、診察はよりスムーズにいくでしょう。 予約の申し込みの際にメールで送ってくださる方も多くいらっしゃいます。

患者さん本人が客観的に症状を説明することは難しい場合もあるため、メンタルクリニックではご家族のお話や経過のメモが重要になることがありますね」

きちんとした治療方針を立てるうえで、症状の記録は大事なのですね。特に、男性は自分の気持ちを表現するのが苦手ですし、強がって自分の症状を過少申告するようなところもあるので、妻が客観的に夫を観察して症状を記録し、初診に備える必要がありそうです。


■妻は病院に付き添ったほうがいい?

症状をきちんと説明するためにも、受診の際に妻は付き添ったほうがいいのでしょうか。そのほうが夫にとって心強いようにも思えますが、一方で、妻には聞かれたくない話があったり弱みを見せたくなかったりで付いてこないでほしいという人もいるのでは?

「夫がイヤがらないのなら、付き添ったほうがいいでしょう。メンタルクリニックでは患者さんのご家族が同伴されることも多いため、医師も慣れています。

診察で別々に話を聞いてほしいか、いっしょに話を聞いてほしいかなど、希望があったら受付で伝えましょう」

なるほど。一緒に病院まで行って、別々に話を聞いてもらうこともできるのですね。夫が付き添いをイヤがる場合でも、「別々に話を聞いてもらうこともできるよ」と伝えておくと考えが変わるかもしれません。


■“付き添い”のメリットはたくさんある

付き添いのメリットについて、もう少し詳しく教えていただけますか?

「付き添ったほうがいい理由としては、(1)“症状を医師に伝えやすい”ことに加え、(2)“病状を医師から説明してもらえる”ということがあります。家族の理解を得られると、治療もスムーズにいくのです。

また、(3)奥様自身が参ってしまうことも少なくないため、自身のケア窓口を開拓しておく……という意味でも、一緒に受診されるのはお勧めですね」

夫の辛そうな様子を見て、「いったいどうすればいいの!?」と悩んでいる妻は多いはず。医師からの説明で病状がわかれば、妻も前向きに治療サポートができそうです。

また、患者を支えるうちに、家族がうつ状態に陥ることがあるというのはよく耳にします。付き添いにはそうした万一の場合に備えるというメリットもあるのですね。

 

どの病気でも、治療にあたっては家族のサポートが不可欠ですが、うつ病ではその重要性が特に大きいといえます。

夫の適切な治療のため。また、妻自身のためにも、ぜひ症状を記録したり、病院に付き添ったりしたいものですね。

次回は、うつ病の治療に欠かせない薬の服用に関してアドバイスをお届けします。

 

【精神科医が教えるシリーズ】

うつ病の夫が病院へ行きたがらない時に妻がやるべきこと【前編】

うつ病の夫が病院へ行きたがらない時に妻がやるべきこと【後編】

精神科医が教える「後悔しない」うつ病治療の病院選び【前編】

精神科医が教える「後悔しない」うつ病治療の病院選び【後編】

 

【取材協力】

※ ゆうきゆう・・・精神科医。著書多数。ゆうメンタルクリニック院長。静かで癒される都会のオアシスとして評判が高い。(上野院:http://yucl.net/ 03-6663-8813 上野駅0分)(池袋院:http://yuik.net/ 03-5944-8883 池袋駅1分)(新宿院:http://yusn.net/ 03-3342-6777 新宿駅0分)

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