精神科医が教える「うつ病」夫に対して絶対やるべきこと【お薬編】

Menjoy / 2012年1月20日 13時0分

前回の記事では、夫のうつ病回復に向けて妻ができるサポートのうち、初診時・通院時に関するアドバイスをお伝えしました。

今回は、うつ病の治療に欠かせない薬の服用に関して、ゆうメンタルクリニック院長のゆうきゆう先生からお話をうかがいます。

 

■なんと勝手に薬を飲まなくなる患者がいる!?

うつ病の症状は、薬の服用で改善が見込まれます。ただ、少しでも調子がよくなると、勝手に薬を減らしたり、飲まなくなったりする患者さんもいるそうですね。

「自己判断で勝手に減らすと悪影響が出る薬がありますので、薬を減らしたいときは必ず医師に相談するようにしてください。

ただし、睡眠導入剤や抗不安薬のような、“頓服薬”(眠れないときに服用、不安なときに服用する薬)は、患者さんが自分で管理したほうがいいでしょう。どのような薬か、医師の説明をしっかり聞いておく必要があります」

投薬治療では、症状に応じて薬が何種類かに及ぶことがあります。それぞれの薬の役割や分量について、妻もしっかり医師の説明を聞いて把握しておかなければなりませんね。

 

■どんな人が薬を勝手に減らしてしまうのか?

具体的には、どのような患者さんが勝手に薬を減らす傾向がありますか?

「“自分のことは自分が分かっている”、“自分は間違ってない”など、普段から過信する気持ちが強いようなら、服薬を軽く考えてしまうかも知れません。

もともと精神科を受診することに抵抗があったり、面倒くさがりな患者さんは薬を勝手に減らしたがる傾向にあります」

精神科の受診に抵抗があったり、面倒くさがりだったりというのは、どちらかといえば、男性に当てはまりそうですね。妻は夫が勝手に薬を減らしていないかどうか要チェックです。

 

■投薬治療のために妻ができること

きちんと投薬治療を継続するうえで、患者の妻が何かできることはありませんか?

「大抵の薬は食後か眠前でしょうから、食事と一緒にそのつど薬をわたすようにしておけば飲み忘れの心配もありません。

先回りして“絶対に飲んで”、“勝手に減らすのはよくない”などと注意するよりは、一度症状のぶり返しを経験して、医師の言うことを聞いた方がいいな……と自分自身が思う方が、その後の治療に協力的です」

精神科受診に関しても、“男性は他人から説得されるのが嫌がる。自分で「病院に行こう」と納得しなければならない”といった話がありましたね。投薬に関しても、妻がいくら口やかましく言っても効果はないということですか……。

「一番最初に“症状が安定しても、再発防止の意味で、決められた期間飲み続ける必要がある”ということを、医師から伝えてもらえるのが一番です。

奥様が怒ったり、防止するために口うるさく言うよりも、専門家からの説明が有効ですよ。

もし勝手に薬を減らしているようなら、医師に相談して、受診時に注意してもらうよう促すのもいいでしょう。

本人が“よくなった”と思っても、医師から診れば、不安定な状態もありますし、薬で症状が治まっている状態なら、まだまだ油断は出来ません。医師との連携で、防止していきましょう」

うつ病の治療に関しては、家族と医師。それぞれの役割分担があります。日頃、患者の様子を見守ることは家族にしかできないことですが、妻が独りで抱え込んでしまっては、治療に支障をきたすことがあるかもしれません。

患者とともに生活していて「それはまずいんじゃないの?」「こんなときどうすればいいの?」ということがあれば、専門的知識のある医師に報告・連絡・相談して解決。まさに、家族と医師の連携プレーが治療には不可欠なのですね。

 

次回はうつ病の夫のプライドを傷つけずに日常生活を送る方法についてのアドバイスをお届けします。

 

【精神科医が教えるシリーズ】

うつ病の夫が病院へ行きたがらない時に妻がやるべきこと【前編】

うつ病の夫が病院へ行きたがらない時に妻がやるべきこと【後編】

精神科医が教える「後悔しない」うつ病治療の病院選び【前編】

精神科医が教える「後悔しない」うつ病治療の病院選び【後編】

 

【取材協力】

※ ゆうきゆう・・・精神科医。著書多数。ゆうメンタルクリニック院長。静かで癒される都会のオアシスとして評判が高い。(上野院:http://yucl.net/ 03-6663-8813 上野駅0分)(池袋院:http://yuik.net/ 03-5944-8883 池袋駅1分)(新宿院:http://yusn.net/ 03-3342-6777 新宿駅0分)

Related posts

Menjoy! メンジョイ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング