妻が一人里帰りしてしまうと家庭崩壊の原因になると判明

Menjoy / 2012年7月11日 13時0分

日本には、出産前後の母親が実家に里帰りする文化があります。これは、赤ちゃんを生むため、安静にしていなければならない時期に、母親の母親、つまり祖母などから適切な手助けが得られるという意味で、大切な子育ての支援です。

でもこれ、よく考えてみると、赤ちゃんが生まれる前後は、男性が家族と一緒の時間を過ごせないことになりますよね。このことは、夫婦関係や父子関係に、どのような影響を与えるのでしょうか。

横浜創英大学の久保恭子看護師らは、東京およびその近郊に住み、子どものいる男性を対象に、妻の里帰りについての意識調査を行いました。その結果から浮かびあがってくるのは、やはり、家族で時間を過ごすことの大切さでした。

円満な家庭を築き、維持していくためには、どうやらちょっと気をつけなければならないことがあるようです。今回は、男性がよき夫であり、父親でありつづけるためのヒントをご紹介します。

 

■妻の里帰りで家族関係が不安定になる!?

久保氏らは、平均年齢31.1歳の男性196人にアンケート調査を実施し、その結果を、出産前後に妻が1ヶ月前後の里帰りをした“里帰り群”(91人)と、しなかった“里帰りなし群”(105人)にわけて整理しました。

その結果は衝撃的なものです。まず、里帰り群と里帰りなし群を比較した結果、“子どもが邪魔である”、“子どもがわずらわしい”との回答が、里帰り群で明らかに多かったのです。

一方、里帰りなし群では、“子どもがいじらしい”との回答が多く、実際に子どもの入浴や子守を行っていることが判明しました。

さらに、里帰り群においては、“子育てでカッとなることがある”、“仕事や家事でイライラする”、“妻にあたりたくなる”の項目に“ある”とした回答が有意に多くありました。

これらのことから、妻が里帰りをすることで、男性は夫婦の関係に不満足感、不安定感を感じ、子どもに対しても負の感情をもつことがわかります。

里帰りという、本来幸せなはずのエピソードが、家庭内に思わぬ亀裂を生むことがありえるのです。

これは、妻の里帰りにより家庭にひとり取り残された父親が、生まれた子どもを家族の一員として受けとめられず、新しい生活の変化に適応できないためと考えられます。

男性はおなかを痛めないので、そもそも父親の自覚を持ちにくいうえに、その子どもと関わる機会が減ってしまっては、無理がないと言えなくもありません。

では、このような男性の焦燥感や孤立感は、どのように解消すればよいのでしょうか。

久保氏らは、父親への育児支援として、“夫婦サロン”を月に1回開催しています。このサロンには、毎回10組程度の夫婦が参加して、子育てのこと、夫婦関係のこと、祖父母のことなどを話し合い、自分の気持ちを見つめなおすことができるのです。

問題は里帰りそれ自体ではありませんから、大切なのは、里帰り中や、里帰りから戻ったあとに、夫婦でこれからのこと、これまでのことをしっかりと話し合うことになります。

そのとき、かたわらに新しい命があることも常に意識できれば、家庭崩壊などという悲しい結末は、きっと避けられるはずです。

 

いかがでしたか? 育児に積極的な男性を意味するイクメンという言葉は、徐々に社会に浸透していますが、現状では多くの男性にとって、育児がどうしても二の次、三の次になってしまいがちです。

そんなときはこの記事を参考に、男性の子どもへの理解を促しましょう。愛しき妻から家庭が崩壊するぞと警告されれば、男性の目の色も変わるはず!?

 

【幸せな家庭を築くためのヒント】

※ 妻が妊娠しても男は「父親になった」と実感しないと判明

※ 夫の幸せは「妻と一緒にいる時間の長さ」で決まると判明

※ 彼は当てはまる?将来「いいお父さん」になる男の特徴8つ【前編】

※ 彼は当てはまる?将来「いいお父さん」になる男の特徴8つ【後編】

 

【参考】

※ 久保恭子ら(2012)『出産前後の里帰りが父子関係、父性、夫婦関係に与える影響と支援方法』 小児保健研究・第71巻3号

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