『アメトーーク!』の功罪 量産される○○芸人たち

メンズサイゾー / 2013年12月2日 10時0分

写真

 27日、お笑い芸人のおさる(45)が、東京新聞主催の『第35回 東京書作展』で3,000人の応募の中から「部門特別賞」に選出されたとして各種メディアをにぎわせた。かねてより芸人としての活動より、書道にいそしみ、2011年には同書作展で優秀賞、2012年には特選に選ばれていたおさる。その活動は知る人ぞ知るというものであったが、今回の受賞により、ようやく日の目を見た格好となった。

 おさるといえば、芸能界きっての器用貧乏としても有名。『スポーツマンNo.1決定戦』(TBS系)や『SASUKE』(同)では常に上位に食い込む筋肉タレントとして活躍し、海外ロケではコーディネーターを必要としないほど英会話は達者。さらには音を出すことすら難しいといわれるヴァイオリンも難なく弾きこなす器用さを兼ね備え、持ち前のバランス感覚で大道芸も得意とする。そして今回特別賞を受賞した書道と、おさるというタレントはまさに才能の宝庫といえる。

 しかし、それだけの才能を持ってしても芸人として売れるかどうかはまた別の問題。なんでも器用にこなせても、タレント性という才能がなければテレビで活躍することはできないのだ。とはいえ、ここ数年、テレビバラエティは、お笑い以外の付加価値を持った○○芸人たちが大活躍。家電芸人や手相芸人のように趣味や特技を活かした○○芸人ならまだしも、中にはスピリチュアル芸人といった、そもそも一体何がしたいのかわからない輩もいる。芸人というからには、そこに笑いがあるのかと思いきや、それが皆無なのだから始末が悪い。

「やはり『アメトーーク!』(テレビ朝日系)による“くくり芸人”というのが大きなきっかけでしょう。芸人さんの意外な一面を披露するという意味で始められた企画ですけど、その影響力は業界内外ですさまじいですからね。くくりとして取り上げられたテーマは、『天下一品』にしろ『ジョジョの奇妙な冒険』にしろ、あらゆるものがヒットしています。その効果はすでに折り紙つきですから、企業サイドも、くくりテーマによっては自社のアピールに起用するわけです。家電芸人なんか、まさにその典型例ですよね。つまり、そうした○○芸人という付加価値があることによって、芸人さんは仕事を得ることができるようになったわけです。その流れが続いて、今でも○○芸人という肩書きの若手が多く出てきているのでしょう。たとえばギャンブル芸人として売り込めば、テレビの仕事はなかなか難しいにしろ、スポーツ新聞などの連載を得やすい。これからの若手が中堅芸人の数多いるテレビで活躍するのは大変ですが、分りやすい特徴をつけることによって仕事につなげているというわけです」(業界関係者)

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
メンズサイゾー

トピックスRSS

ランキング