有終の美を飾った『いいとも』に花を添えたSMAPのスゴさ

メンズサイゾー / 2014年4月2日 10時0分

 3月31日に放送された『笑っていいとも! グランドフィナーレ 感謝の超特大号』(フジテレビ系)の平均視聴率が28.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ/以下同)だったことが明らかになった。また、瞬間最高は番組終盤に出演者全員で「ウキウキウォッチング」を合唱した場面で33.4%。同番組はこれまで31年6カ月間で8054回放送されてきたが、トータルの平均視聴率は11.5%となり、これは25年連続で民放同時間帯の年間視聴率横並びトップとなっている。

 2002年4月5日に放送5000回を迎え、司会者のタモリが「生放送単独司会世界記録」としてギネスブックに認定されていた同番組。それ以降も記録を更新し続けてきたが、さらに8054回という放送回数も「同一チャンネルによる生放送バラエティ番組の最多エピソード数」として、新たにギネス記録に加わった。そのフィナーレは、まさに「大団円」「有終の美」といった言葉がピッタリといえる。

 ネット上では「本当に終わっちゃったんだな」「お昼にタモさんがいないと落ち着かない」「壮大なドッキリだったとしても許せるよ」と、番組終了を惜しむ“タモロス”(タモリロス症候群)が続出しているという。

「31日昼に放送された最終回の“ビッグ3競演”に始まり、夜の『グランドフィナーレ』では吉永小百合の生中継、さらに不仲説や派閥も越えて多くの芸能人が一堂に会し、テレビ史に残る1日になりました。32年も続いていれば、多かれ少なかれ誰もが自分の人生に重ね合わせることができますから、まさに国民的番組といっていいでしょう。大物芸能人たちが泣いたり笑ったりする姿を見て、このまま終わってほしくないと思った人も多いのではないでしょうか。いち番組の枠を越えて、改めて『いいとも』の偉大さを実感しましたね」(芸能ライター)

 終了することで、改めてその存在感を発揮することになった『いいとも』。同時に、出演歴も長いSMAPも株を上げている。SMAPは『グランドフィナーレ』の序盤に5人そろって「ありがとう」を熱唱。2006年の発売ながら、まるでこの日のためにつくられたような歌詞を、最後はタモリを囲む形で歌い上げて、会場に立ち会ったタレント、視聴者の涙腺を刺激した。

 番組の最後には、歴代のレギュラー出演者が1人ずつ感謝のスピーチを行ったが、SMAPからはいいとも歴20年の中居正広と香取慎吾、17年半の草なぎ剛が登場。その内容がネット上で「泣ける」と話題になっている。

「とくに秀逸だったのは、香取と中居ですね。香取はときに言葉に詰まりながらも、生放送に遅刻した際のエピソードなどに触れ、さまざまな事情から『笑えないときもあった』とアイドルのタブーとも言えそうな感情を吐露する場面は涙なくしては見られません。『答えはいりませんが、そもそも、なんで終わるんですか』という言葉は国民の声を代弁しているようでしたね。また、ドラマや映画にはクランクアップなどの“ゴール”がありますが、終わらないことを目指さなければならないバラエティを中居は『残酷』と表現しました。しかも、ゴールがないにもかかわらず、時が来たら終わらなければならない。無念さをにじませながらも、そうバラエティの本質を語る姿は胸を打つものがありました。しっかりと鶴瓶をいじって笑いも交えるあたり、さすがにエンターテイナーですよね。今や名MCといわれる中居ですが、『いいとも』でもまれたことで芸能界での立ち位置を確立し、20年という“成人”を迎えたことでさらにバラエティで生きていくという覚悟をタモリの前で表したともいえるでしょう。『僕たちとんねるずも、タモリさんの残してくれた作品です』と、過去にタモリが赤塚不二夫の葬儀で述べた弔辞をパクった石橋貴明も含め、彼らは別格だった感があります。いずれもタモリへの愛と尊敬に満ちていて、今一番のタモロスになっているのはあの場にいた芸能人たちかもしれませんね」(同)

 国民的グループといわれ、不動の人気を誇るSMAPも、『いいとも』終了に際して改めてその株を上げた格好だ。中居と香取がレギュラーになったのは1994年で、まだSMAPは本格ブレイク前の時期といえる。その後、徐々にスターへの階段を登り始めながらも『いいとも』への出演を続けたことを考えても、まさにSMAPと『いいとも』の歴史は重なるともいえる。視聴者にとって救いなのは、『いいとも』は終わってしまったが、SMAPはまだ芸能界の海を泳ぎ続けていくということなのかもしれない。
(文=津本ひろとし)

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