テレビは諦めた!? 映画監督に群がる若手芸人たち

メンズサイゾー / 2014年4月11日 14時30分

写真

 お笑い芸人・品川庄司の品川祐(41)が品川ヒロシ名義で監督をした映画『サンブンノイチ』(KADOKAWA / 吉本興業)が、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場8位につけるなどヒットを飛ばしている。

 『ドロップ』『漫才ギャング』に続いて、映画監督・品川ヒロシの3作目となった『サンブンノイチ』。木下半太の同名小説を原作にした本作は、“芸人監督の”という話題性はあるものの、正直なところ前評判はさほど高くなかった。しかし、すでに鑑賞したネットユーザーたちの反応は、「痛快」「意外と面白かった」「悪くない」など好意的なコメントが多く見られる。このまま行けば、前作前々作に続いて、どうやらスマッシュヒットは確実といったところだ。

 もはや芸人としてより映画監督の印象が強くなってきた品川。8日深夜の放送された『JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)にゲスト出演した品川は、太田光(48)に「監督監督」と呼ばれると、照れながらも受け入れる様子を見せていた。そんな品川に対して爆笑問題の2人は大いにツッコんでいたが、本人は「芸人としてテレビに呼ばれないが、監督としてなら呼んでもらえる」と開き直る。

「たとえ有名な芸人さんでも、1回目でコケてしまえば次のチャンスがなかなかめぐってこないのが映画ですからね。そういう意味では、3本目を撮った品川さんは職業監督として成立しているということです。今回の作品も調子が良さそうですから、きっと4本目も撮ることになるでしょう。彼の所属している吉本自体も映画には力を入れていますしね」(業界関係者)

 先日開催されていた吉本興業が協賛する『沖縄国際映画祭』でも、若手芸人たちによる映画企画のプレゼン大会が行われ、そこには、レイザーラモンRG(39)、インパルス・板倉俊之(36)、ピース・又吉直樹(33)、しずる・村上純(33)らが登場。未来の芸人監督を目指して、思い思いの映画企画を発表していた。

 とはいえ、実際彼らが映画を撮るかどうかはまったく次元の違う問題でもある。映画を撮るにはそれだけのお金を集めなければならないし、そこには回収できる見込みというものがなければいけない。今回のプレゼン大会では、板倉が『その仕事、第一希望だったんですか?』というドキュメンタリー映画の企画を発表して優勝していたが、彼が来年の沖縄国際映画祭で、その作品を発表するには多くの壁を乗り越えなければいけないのは言うまでもない。

 別段、芸人が映画を撮ってはいけないと言うつもりはないが、若手中堅芸人の彼らが映画を撮ろうと思っていることにはどこか違和感を覚える。それよりももっとやるべきことがあるのではないかという気がするのだ。だが、彼らのような芸人が、もはや映画でも撮らなければ注目を浴びないと思い込んでしまうのも理解できる。それは、「芸人としてテレビに呼ばれないが監督としてなら呼んでもらえる」という品川の言葉が如実に表している。それだけ今の芸人たちの争いは熾烈なのだろう。何がどう転ぶかわからない世の中で、次の一手を模索する芸人たち。いずれとんでもない映画監督が生まれても何らおかしくはない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

メンズサイゾー

トピックスRSS

ランキング