5月の合言葉は「ADいない?」 この時期、テレビ業界に忍び寄る人材不足とは…

メンズサイゾー / 2014年5月13日 10時0分

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 最近、牛丼チェーン大手の「すき家」が従業員不足によって一時休業を余儀なくされている問題が世間を賑わせている。また、2020年開催の東京オリンピックにともなう建設需要に関しても、それに見合う働き手が確保できないといった状況になっているようだ。

 こういった日本を取り巻く労働力不足の問題は、テレビ業界にも忍び寄っているという。特に深刻なのがAD、つまりアシスタントディレクターだが、その実情をテレビ制作に携わるスタッフに聞いてみた。

「この5月は大変ですよ。4月に入社して1カ月で辞めていく人が多いですからね。突然消えていったにせよ、事情を告げて辞めるにせよ、1人いなくなるわけですから、アシスタントプロデューサー(AP)が必死になって代わりを探します。だから、この季節の合言葉ですよ、『誰かADいない?』というのは。また、それもある程度キャリアを積んでいないと即戦力になりませんから、そこに“使える”ADという言葉が加わりますが」

 しかし、彼らはどうして辞めていくのだろうか?

「やはり一番は、仕事がつらいということ。以前よりは労働環境が改善されたとはいえ、いまだに寝られない、帰れないといった現状は変わらないですから。給料も思ったより安いというのもあるでしょうね。かつては稼げなくても、テレビに対する憧れや『こんな番組を作りたい』などの大志がありましたから、めげずに続けることもできたようです」(前出・制作スタッフ)

 今や若者の関心がスマホやゲーム、インターネットに移っている今、彼らが自分を表現したい場は、どうやらテレビというメディアではないようだ。ちなみに、かつて騒がれていたディレクターなどによる陰湿なイジメや暴力というのは根絶されたのだろうか?

「表面化していないだけかもしれませんが、あまり聞かないですね。でも、かつては相当あったようです。特にひどかったと今でも語り草になっているのが、聞けば誰もが知っているような人気番組を数多く手がけてきたTさん。ディレクター時代はひどかったらしいですよ。部下が作ってきたVTRの出来が悪いと髪の毛をつかんで引っ張り回したり、蹴りを入れたり…。中には歯を折られた人もいたそうです。まあ、ちょっと常軌を逸してましたね」(前・同)

 図らずも暴露された某プロデューサーの件は、もはや今回の記事で処理できないほど別次元の大問題になってしまっているが、いずれにせよ、つらい仕事はどの世界にもある。先のスタッフによれば「テレビは若い才能をいつでも探している」とのこと。超高級マンションに住むことができたり、タレントと結婚できる人間はほんの一握りかもしれないが、求職中の方はぜひ転職先として考えてみてはいかがだろうか?
(文=今井良介)

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