「でんぱ組.inc」が一酸化炭素中毒で搬送、業界で撮影事故が繰り返される理由

メンズサイゾー / 2014年6月16日 16時30分

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 15日未明、栃木県宇都宮市の大谷町で一酸化炭素中毒に陥った男女10人が病院に搬送され、その中に6人組アイドルグループ「でんぱ組.inc」のメンバー5人がいたことが判明し、ファンに衝撃が走った。事故が起きたのは東映とテレビ朝日が共同製作するネット配信動画および映画用コンテンツの撮影中。最上もがを除く、相沢梨紗、古川未鈴、夢眠ねむ、成瀬瑛美、藤咲彩音の5人が搬送され、病院で治療後に一部は退院し、残りの搬送者も軽症ですぐに退院できる見込みだ。

 「でんぱ組.inc」は08年に結成され、キャパ80人程度の東京・秋葉原のライブ&バー『ディアステージ』を拠点に活動。メンバーそれぞれが特定分野のオタクというコンセプトが話題を呼んで徐々に人気が高まり、今年5月には結成から約6年で初の日本武道館ライブを実現させた。最近は日清カップヌードルのCM「現代のサムライ篇」にキレキレのオタ芸を披露するファンから支持されるアイドルグループとして出演し、同CMで使われている前山田健一の作詞・作曲による“電波ソング”も担当。アイドルファン以外からの認知度も急上昇している。

 事故現場となったのは宇都宮市内の大谷石採石場跡。同所は地下50~100メートルに廃坑した大谷石の採掘場が残っており、その独特の景観を生かして特撮ヒーロー番組や映画のロケなどに頻繁に使われていたが、これまで目立った大きな事故はなかった。

 宇都宮中央署の発表によると、撮影は採掘場跡の地下空洞で行われていた。現場では照明用にガソリン燃料の発電機3台を稼働させており、その排出ガスが充満したことで一酸化炭素中毒になったとみられる。大手メーカーの発電機の説明書きには「屋内では絶対に使用しないでください。屋外でも換気の悪い場所では絶対に使用しないでください」と必ず書かれているが、ある程度の広さがあるとはいえ空気の流れの悪い地下で発電機を使ったことで事故が起きてしまったようだ。東映とテレビ朝日は「撮影中の安全には十分注意しておりましたが、こうした結果となり、深く反省しております。今後なお一層、安全管理を徹底してまいります」などとコメントしている。

 今回は全員が軽症で済んだが、一酸化炭素中毒は決して侮れない。2010年に三重県で発生した発電機が原因による室内事故では3人が死亡する惨事になっており、そうした死亡事故はたびたび起きている。今回も下手すれば命にかかわる事故になってもおかしくないところだった。

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