「死んだら楽になる…」 苦悩の青春時代を振り返る壇蜜の魅力と未来

メンズサイゾー / 2014年8月14日 14時0分

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 「ヘタなAVよりヌケる」と話題の深夜ドラマ『アラサーちゃん 無修正』(テレビ東京系)での過激なシーンで、改めて存在感を見せつけている壇蜜(33)。本家の元AV女優が出演する同ドラマにあっても、その妖艶な魅力はまったく引けを取らず、時に圧倒するほどで、ネット上では、「売れても攻めるなぁ」「脱ぎ惜しみしないのがいい」と、その女優根性が評価されている。

 そんな壇蜜が、13日に放送された『青春ブレイクスルー』(NHKBSプレミアム)に登場。再現ドラマとインタビューで構成された同番組で、悩み多き青春時代について語った。

 これまでにも著作やテレビ番組などで振り返られてきた壇蜜の過去。就職活動の失敗や和菓子職人を目指した経験、遺体の修復作業に興味を持ちエンバーミングの勉強をしていたことなど、その内容に真新しさはなかったが、淡々と過去を語る彼女からは、やはり独特の魅力が滲み出ていた。

 「死んだら楽になるかなって…」何をするにもうまくいかなかった20代のころには、いつもそんなことを考えていたという壇蜜。しかし、「自殺する勇気もなくて」と話す彼女は、エンバーミングという仕事に出会い、「自分のために生きなくていいじゃん」と気づき、誰かのために生きることを決意する。そして、そのことによって自己実現という呪縛から抜け出せたと語る彼女は、雑誌のグラビア募集に応募し、現在に至るのだと話していた。

 「20代のころには何もなしえなかったが、それには意味があったと思う」と壇蜜は振り返っていたが、就職活動がうまくいかず、ようやく就職しても不安に駆られ、職を転々とするなんてことは今の時代よくある話。自己実現といった大げさな言葉を使わずとも、思っていた未来とは違うという思いは誰の胸にも多かれ少なかれあるものだろう。しかし、そんな若かりしころのありきたりな苦悩も、壇蜜にとっては尋常なものではなく、日々の暮らしの中で、突然湿疹が出るなど精神的に厳しいものだったと振り返った。

 番組の中で何度も繰り返されていたのが、“必要とされたい”という思い。壇蜜にとって、自分のやりたいことや自分の気持ちなどは二の次なのだろう。だからこそ彼女は、冒頭で記したように、ここまでの売れっ子になりながらも、深夜ドラマで過激なシーンを惜しげもなく披露する。求められれば、それに全力で取り組むのが壇蜜というタレントなのだ。

 デビュー以降、瞬く間にブレイクし、今年の日本アカデミー賞では新人俳優賞を受賞するなど、女優としての評価も確立しつつある壇蜜。現在では、BSや深夜番組を中心にした活動が目立ち、一時ほどの露出は見られないものの、彼女ならではの存在感でタレントとしての格は着実に上がっている。その活動を支えているのも、“必要とされたい”という強い思いからくる過剰なまでの謙虚さなのだろう。一世を風靡したタレントでありながら、自らのキャラクターを徹底し、視聴者の期待に応える壇蜜には、息の長い芸能生活が期待できそうだ。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

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